前回の記事:ごま油は毎日使える魔法の若返りオイル! 万能マッサージオイル の使い方と作り方。《アーユルヴェーダ入門vol.9》

観測史上最高に暑かった夏がやっとのこと過ぎて、涼風が肌に心地よい季節になりました。

この猛暑に打ちのめされて、例年以上に夏バテして食欲が湧かなかったり、水分や冷たいものの摂り過ぎで、胃腸の調子がイマイチだった……という方も多いのでは?

とはいえもう季節は実りの秋。

ぶどうや梨、柿などの果物から、脂ののった秋刀魚に収穫したてのピカピカ新米。

一年の中でもとくに美味しいものが豊かに溢れる季節が今年もやってきました。

そんななか、夏の間元気がなかった食欲が再びむくむくと湧いてきて、これまでの分を取り戻すような勢いで食べていると、あっという間に無駄なお肉を蓄えたずっしり体型の出来上がり…ということになりかねません!

そこで今回は、このせっかくの収穫の秋に食べることを我慢する辛いだけのダイエットではなく、美味しいものを美味しくいただき、きちんと消化吸収することで無駄なお肉や毒素を溜め込まない、

『燃やせるカラダ』を作るためにおすすめの“代謝促進系スパイス”たちをご紹介します。

季節ごとに最適なスパイスは違う?

代謝促進・燃焼系といえば、寒い季節の健康食材としてすっかりおなじみになったショウガや、ダイエットサプリの原料にもなっている唐辛子などが有名です。

しかし、今回食欲の秋におすすめするアーユルヴェーダダイエットでは、これらの燃焼系を進んでたくさん摂ることはおすすめしません。

というのも、アーユルヴェーダでは秋は体内にもっとも火と水の要素【ピッタ】が増える季節と考えられているからです。

もしそこにさらに火の要素を注ぎ足すようなスパイス(ショウガや唐辛子など)を摂り過ぎれば、ピッタが増え過ぎたときに健康問題が起こりやすくなります。

それは例えば、気候は涼しいはずなのに自分だけ暑くて仕方なく汗が引かない、目の充血・乾き、皮膚疾患症状の悪化または発疹が出る、PMSや更年期の諸症状の悪化、抜け毛や白髪が増えるなどです。

精神的な影響では、イライラ怒りっぽくなったり、つい攻撃するような言い方をしてしまったり、嫉妬深くなったりすることがあります。

いくら太りたくないからといって、このような健康問題が付いてくるのでは困りますよね。

でもご安心を!

この自然界の仕組みというのは、誰が作ったのか、もう本当に賢くて感心するしかないのですが、熱のこもりやすい秋にも使える、有能スパイスがちゃんとあるのです!

秋にぴったり。やさしい代謝促進系スパイス

上記にあげたピッタの諸問題を悪化させることなく、それでいて消化の火は着々と強めていってくれる、秋の代謝促進にぴったり、名付けて“やさしい代謝促進系スパイス”たちをご紹介しましょう!

※ショウガは、消化力が弱い病中や高齢者、乳幼児を除いては、適量を摂れば季節に関係なくどんな体質の方にも良いものですが、秋(11月20日頃まで)の摂り過ぎには注意しましょう。

1.クミン

カレーなどのインド料理に欠かせないスパイスです。

一緒に食べたもの(または前後に食べたもの)の消化を促してくれるだけでなく、日頃から摂っていると、消化力の底上げ効果が期待できます。

つまりは『燃やせるカラダ』の基礎を作ります。
 

2.コリアンダー


クミンと同じく多くのインド料理に使われます。

全ての体質の人の消化力底上げに。

喉が乾きやすい人や暑がりの人で、消化力・代謝力が弱いと感じる人に、体の灼熱感を悪化させないで消化力を強めます。

利尿の効果も期待できるため、水太り・むくみやすい人にも。
 

3.フェンネル


インド料理のレストランなどで、レジ前に置いてあるカラフルな粒々を見かけたことはありませんか?

あれはカラフルに色付けされた砂糖にコーティングされたフェンネルです!

お口の芳香と消化促進のための『お口直し』として置かれています。

漢方の胃腸薬にも使われているフェンネルは、幼児や高齢者も安心して摂ることができる、まさに“やさしい消化促進系スパイス”の代表と言えます。

簡単!『燃やせるカラダ』をつくる代謝促進レシピ

煎りクミンとフェンネルの香ばしティー(2人分)


《材料》
•クミンシード  小さじ1
•フェンネルシード  小さじ2
•水 400ml (お好みの濃さで調整)

《作り方》
①鍋でフェンネルシードを少し色づくまで乾煎りする。

②1にクミンシードを入れ、濃い茶色になり、パチパチと音がするまで乾煎りする。(芳ばしい香りがたち弾けます。焦がし過ぎに注意。)

③水(またはお湯)を2の鍋に入れ沸かし、煮出して出来上がり。

ポイント

スパイスは袋から出したり、熱したりした瞬間から時間ごとに新鮮さが失われ、その効果も半減します。

効果を最大限受け取るため、毎回スパイスを炒るようにしてフレッシュな状態でいただきましょう。
 

コリアンダーウォーター


《材料》
•コリアンダーシード  大さじ1
•水 500〜600ml

《作り方》
①コリアンダシードを常温の水に入れ、一晩おく。

②コリアンダーシードを茶こしなどでこしていただく。

ポイント

ペットボトルのミネラルウォーターにコリアンダーシードを入れ、一晩おいたものを持ち歩いて日中飲むのもおすすめです。

これらのスパイスは、秋だけでなく季節を通して使えますが、特に涼しくなったけれど体内には実は熱が残っているというこの時期に、秋の味覚を美味しく楽しみながらも、体型・体重管理はきちんとしておきたい方、こまめにデトックスしておきたい方にぜひ使っていただきたいスパイスです。

冬以降もっと積極的に燃やしたい人・本格的にダイエットしたい人は、これからご紹介する『燃焼系スパイス』をぜひ冬から春にかけて積極的に使ってみてください。

冬〜春におすすめ燃焼系スパイス

1.シナモン(セイロンシナモン)


シナモンロールやアップルパイ、カプチーノにチャイなど、日本でもすっかりおなじみになっている香り高いスパイスです。

アーユルヴェーダでは、消化しきれずに体内に留まっている未消化物の燃焼や脂肪の代謝促進に良いとされます。

現代の研究では2型糖尿病の糖および脂質の代謝を改善することが確認されていますが、摂り過ぎにより肝機能障害を誘発する可能性も指摘されていますので(とくにカッシアシナモン)、サプリメントではなく料理や飲み物にふりかける程度使用しましょう。

焼きリンゴにシナモンをふりかけたデザートはダイエット中甘いものが欲しい時におすすめです。

2.スパイスミックス“トリカトゥ”


アーユルヴェーダの古典書で使われる古代語、サンスクリット語で「トリ」は数字の3、「カトゥ」は辛い味という意味で、3つの辛いスパイス【ショウガ・コショウ・長コショウ】のパウダーを同量ずつ混ぜたスパイスミックスです。

コショウはいわゆる黒胡椒のことで、ショウガパウダーはカレーのスパイスを扱うお店などで見つけることができます。

長コショウは聞き慣れない名前だと思いますが、実は日本でも沖縄で栽培が行われており、パウダー状のものが市販されています(ヒハツ/ピパーチ/ヒバーチなどの呼び名もあり。英名はロングペッパー)。

3つ揃ったら自家製トリカトゥを作って、カレーや炒め物に混ぜたり、粉薬のようにそのまま白湯と一緒に飲んだりして、日頃から『燃やせるカラダ』に整えておきましょう。


 

3.番外編 はちみつ(非加熱)


スパイスではないですが、アーユルヴェーダではとても優れたダイエット薬(食材)として有名です。

はちみつの甘さがダイエットには不向きでは? という疑問を持つ方もいるかもしれません。

確かに甘い味はアーユルヴェーダでも太らせる味として説明されているのですが、はちみつだけは【特殊作用】として太らせるのではなく反対に痩せさせる、脂肪を削り取るように減少させると説明されています。

*注意* はちみつは体温以上には温めずに摂りましょう。

熱したはちみつは、季節や体質を問わず身体のエネルギー(ドーシャ)バランスを乱す原因になると考えられています。

スパイスはカレーに混ぜてもOK

スパイスを使った消化促進ダイエット『燃やせるカラダ』の作り方をご紹介してきましたが、日々の生活に使えそうなスパイスは見つかりましたか?

スパイス料理というとどうしてもハードルが高く、たくさんの種類のスパイスを揃えないといけないと考えがちですが、特別なレシピを知らなくても、意外と簡単に毎日の中にスパイスを取り入れられることがお分かりいただけたと思います。

また、これらのスパイスは全部カレーに混ぜて使うこともできます!

まずは気になったスパイスを一つ試してみてくださいね。

そしてもちろん、気持ちの良い秋晴れの日には、汗をかかない程度の軽いウォーキングや運動を忘れずに、美味しく食べてしっかり動いて、味覚の秋を思い切り楽しみましょう。

アーユルヴェーダ講座のお知らせ

からだとこころに向き合うアーユルヴェーダ講座がこの秋はじまります。

私、アーユルヴェーダ講師の加藤優子が担当します。

「アーユルヴェーダからだとこころのカルテ作りとパーソナルオイル作りワークショップ」(対象者 入門〜初心者)
(ワークショップ終了後、個別カウンセリング(30分)も承ります。)

ワークショップのご案内

《ワーク》
自分の体質と心の質を探るワークをみんなで一緒に行います。

《学ぶ》
ワークで導き出した“自分の質”にとって、積極的に取り入れた方がよいこと『DO!』と控えた方がよいこと『Don’t!』を、女っぷり(または男っぷり)アップ編
※髪・肌・エイジング・ダイエット・ファッションにまつわること
気分上々編
※イライラ・そわそわ・落ち込み対策−心の健康にまつわること
の2つに分けてお話しします。

《実習》
家に帰ってすぐに始められるオイルケアのための、自分オリジナルのオイルを作ります。(マウスケア用・ヘッド用からお選びいただけます。)

《個別カウンセリング》
ワークショップ終了後ご希望の方は、個別のカウンセリングをお受けいただけます。

日本アーユルヴェーダ・スクール認定「アーユルヴェーダライフスタイルカウンセラー」が、日頃の生活についておうかがいし、あなたの体質とこころの質についてより深く探っていきます。

生活習慣、食事、おすすめのハーブ等についてしっかりアドバイスしますので、日頃困っている健康問題やこれからのエイジングケアなどぜひお気軽にご相談ください。(2,000円/30分 ※3名限定)

《詳細》
日時:11月25日(日)
時間:10:00〜11:30
定員:12名
個別カウンセリング:11:40〜12:10(定員:3名様まで)
会場:原宿(渋谷区神宮前)
予約:『スダルマ』ウェブサイトからお申込みください。
問合せ先:info@sudharma-ayurveda.com

 
 

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