自宅でできる「セルフお灸」って? 生理痛に肩こり腰痛、女性特有の不調は自宅でケア
みなさんこんにちは、アロマライターのayakoです。
最近はアロマ・ハーブから派生して、東洋医学や自然療法についてしっかり勉強してみようかなと思っているこの頃です。
今回は、最近は健康だけでなく美容にも良いとされている「お灸」についてまとめてみます。
目次
お灸って、そもそもどんなもの?
お灸は、東洋医学の中でも日本で行われていた漢方医学の一種です。
よもぎを原料とした「もぐさ」に火をつけて、身体のツボを温めるものです。
ツボを刺激するので、身体の不調にはもちろんですが、女性特有の不調や美容面の悩みなどもお灸でアプローチをすることができるので、最近は女性でもお灸を取り入れる方が増えているんですね。
上記の写真は「台座灸」(だいざきゅう)という、市販タイプのお灸に多い種類。
台座が皮膚に固定されるので初心者の方やセルフお灸を行う際にやりやすく、自宅でお灸を行うのにおすすめのタイプです。
古くから日本で行われているお灸。
天日干ししたよもぎを丁寧に加工して「もぐさ」は作られています。
よもぎは特に女性ならではの不調にも効果があるとされている和ハーブで、女性向けよもぎ蒸しサロンなどもあるほどです。
*よもぎ蒸しとは……
韓国に伝わる民間療法で、よもぎを煎じた蒸気で下半身を温めるというもの。婦人科系疾患やデトックス、産後ケアなどに良いと言われています。
また灸師の資格は国家資格となりますので、治療院でお灸をしてくれる灸師さんは身体のことやツボのことを熟知した方。
不調にあわせたツボにお灸を施してくれます。
働く女性世代にじわじわ人気を集める「セルフお灸」って?
みなさんお灸ってどんなイメージですか?
筆者は正直、年配の方向けの施術なのかなと長い間思っていました^^;
きっと、そう感じていた方も多いのではないでしょうか。
しかし、最近は30代前後の女性も実践をしている方が急増しています。
街の鍼灸治療院だけでなく、美容サロンのような治療院も増えていたり女性の灸師さんも増えているので、女性でもお灸を取り入れやすくなっているんですよ。
筆者の知り合いの女性美容師さんは、身体の疲れを感じたら鍼灸院へ行くそうです。
身体が疲れた時はマッサージに行くものだと思っていた筆者は、とても驚いたのを覚えています!
病院でもなく、リラクゼーションでもなく、身体のメンテナンスの一環として鍼灸を選択する女性の方が増えているこを実感しました。
なかでも、「セルフお灸」という自分で自分にお灸を据える気軽さが最近は密かに人気を集めています。
灸師さんによるセルフお灸教室なども各地で開催されていたり、自宅で出来るお灸セットも販売されているので、お灸をやったことのない初心者の方でも、生活に取り入れやすくなっています^^
お灸のツボ
お灸を据えるツボは、あん摩・マッサージなどで刺激するツボと同じです。
今回はセルフお灸を前提として自分で手が届きやすく、お灸を据えやすい位置のツボをいくつかご紹介します。
合谷(ごうこく)
合谷は万能のツボとも言われており、様々な不調を改善してくれます。
とくに疲れ目や肩こりなど、デスクワークに疲れた身体におすすめのツボ。
ほかにも、胃腸や皮膚にも働きかけるので、肌荒れなどの皮膚トラブルにも効果があると言われています。
合谷の探し方は、手の甲から見て親指と人差し指の骨が交差するところの少し手前。
くぼんだところが目印です。
足三里(あしさんり)
消化器系に働きかけると言われている足三里のツボ。
食欲不振や胃もたれ、便秘などの解消に効果的です。
また、疲労回復にもおすすめなので、だるさなどの倦怠感解消のツボでもあります。
足三里のツボの探し方は、膝のお皿の骨下からすねの外側に指4本分下がったところにあります。
労宮(ろうきゅう)
労宮は、ストレスや落ち込みなどで精神的に不安定なとき、自律神経を整えるツボとして知られています。
労宮のツボの見つけ方は、手のひらを上にして手を軽く握った時に、薬指の爪先があたる場所。
指圧でじっくり押してあげても、じわ〜っと暖かくなります。
三陰交(さんいんこう)
三陰交は女性のトラブルにおすすめのツボで、月経不順や更年期障害や不妊など、婦人科系のトラブル全般に効果的といわれています。
冷え性にもおすすめです。
三陰交ツボの見つけ方は、足のうちくるぶしから指4本分上の位置です。
セルフお灸をやるときは、足の内側なのであぐらをかくような体勢で座りながら行うのが良いでしょう。
湧泉(ゆうせん)
湧泉は足裏のツボ。
字のごとく、エネルギーが沸き出すツボと言われています。
身体のコリやだるさを軽減し活力を与えてくれます。
冷えの解消にも効果的なので、寒くなる季節に向けておすすめです。
見つけ方は、足の裏をぎゅっと丸めたときにへこむ中心のくぼみ部分。
人差し指の骨を、足裏中央に向かってたどっても見つけやすいですよ。
火を使わないセルフお灸をやってみた
筆者も、初めてのセルフお灸に挑戦してみました!
今回使用したのはこちら。
火を使わない「せんねん灸太陽」という商品です。
せんねん灸公式サイト
シールをはがすとじんわり温度が高くなるタイプのもので、ツボにピンポイントに貼るホッカイロのようなイメージです。
注意書きなども書かれているので、一通り目を通してから実践してください。
シールをはがしてツボにはると、段々と熱くなってきました。
はじめは脚のツボである三陰交に貼ってみました。
しかし、次第にかなり熱さを感じるようになってきたので、途中で貼る場所を変更し、三陰交から手のツボである合谷へ。
一度肌からはがすとお灸の温度は下がるので、そのせいもあるかもしれませんが合谷へ移動させてからは適度な熱さを感じました。
そのままじんわりとした熱さが3時間程続いて、ほんのり眠たくなるようなリラックスした時間を過ごす事が出来ました。
筆者の体感ですが、この日は夜遅くまでパソコンやスマートフォンを使用しており交感神経が刺激されていたはずなのですが、
お灸のおかげかすーっと寝付く事ができました。
気温・湿度や体調などの状況によって熱さの感じ方は様々なので、効果・効能だけを考えるのではなく、自分の身体と相談しながらお灸タイムを過ごせるといいなと思いました^^
以下、セルフお灸を行う際のおすすめポイント・注意ポイントです。
セルフお灸を心地よく行うためのおすすめポイント
リラックスできる時間で行う
お灸は、できるだけ食後や入浴後すぐの時間を避けつつ、心身ともにリラックスできるよう時間を確保して行ってください。
脚や足裏へのお灸は、イスに座るなどして安全を考慮しましょう。
足裏のツボにお灸を据える場合は歩けなくなるので、周囲にくつろげる環境を整えてから行うようにしましょうね。
温かい間は台座をつけておく
火をつける一般的なお灸は、もぐさに火をつけると煙が出てきます。
その煙が出なくなっても台座はじっくり温まっているので、台座が温かい間は外さずにつけておきましょう。
熱を感じる温度で
火をつけて煙が出ても温かさを感じないお灸は効果が期待できないので、もう一段熱を感じるもぐさに変えましょう。
ツボは通常ほかの皮膚の部分より温度が低くなっています。
そのため、ツボを温める事によって不調の改善や身体を温める事に繋がっています。
温かさを感じないということは、ツボの部分が温まっていない状態となります。
セルフお灸の注意ポイント
一日に3カ所程度が目安!
身体のツボをじっくり温めるお灸ですが、一度に何カ所にもやりすぎるのは避けてください。
初心者の方は、1日に2,3箇所程度を目安にしましょう。
それ以上行ってしまいますと、身体がだるくなるなど体調不良を引き起こす恐れがあります。
何事もやり過ぎは禁物ですね…!
不調を感じる時はやめましょう。
皮膚などに炎症を起こしていたり、体調が優れないときはお灸をすることでさらに悪化してしまう場合もあります。
明らかな体調不良の症状があるときはセルフお灸はやめて、医師や針灸師の方に診てもらいましょう。
火の取り扱いには注意
今回筆者は火を使わないタイプのお灸を使用しましたが、台座灸を使用する場合、もぐさに直接ライターなどで火をつけることになります。
煙が出ないタイプは気にしなくてもいいのですが、通常台座灸は煙が出ますので、部屋の中の火災報知器から離れた場所で取り扱うと安全に使用できます。
窓を開けて換気をしたり、窓際など風通しの良い場所で火を使うようにしましょう。
おすすめのお灸
自宅で行えるセルフお灸の商品はたくさん出ているのですが、本格的で種類豊富なのがこちら「せんねん灸」の商品。
「せんねん灸」公式サイト
せんねん灸は、お灸の販売はもちろんですがショールームやお灸教室などの実店舗を構えており、正しくお灸を学べる・実践できる場を提供しています。
(2018年9月現在、滋賀・東京・大阪・京都に直営店あり)
ショールームには、取り扱うお灸の全商品を販売していますし、オンラインショップからお灸を購入する事もできます。
火を使う・煙が出ない・火を使わない・香りが出るなどお灸のタイプも選べますし、
なんと熱さレベルも細かく分かれています! 熱さの心配がある方は、熱さレベルが低いものから試してみる事もおすすめですよ^^
HPの内容もかなり充実していて、初心者の方や妊活中の方、ランナーの方向けなど、ほかにも様々な方へ向けて分かりやすくまとめられています。
筆者もですが、何から初めていいのか分からないお灸初心者の方にはかなりおすすめ。
興味のある方は是非チェックしてみてくださいね^^
さて、健康や美容に効果的なお灸。いかがでしたでしょうか?
働く女性世代にもセルフケアの一環として取り入れて頂ければと思います。心身の不調に、お灸という選択肢を選んでみても良いのではないでしょうか♪
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