こんにちは。

知人が始めた「#老い日記」に激しく同感しつつ、加齢とともに変化する体に危機感を抱かざるを得ないライターのはしもとです。

30歳を過ぎたあたりから、体の不調を感じる日が増えてきました。

すぐ疲れる、疲れが取れない、生理痛前後の眠気と倦怠感、ちょっとしたことでイライラしちゃうetc……。

誰もが知る滋養強壮の定番「養命酒」に始まり、『産後の不調に「命の母(サプリメント)」がいいらしいよ』と薦められれば飲んでみたし、内科で漢方を処方してもらったりもしたけれど、どうも快復しない。

一体どうすれば?

「もしかして抜本的に体質改善していくしかないのかもしれない」と思い始めた矢先にふと思い出したのがフィトセラピー(植物療法)

これまで何となく「難しそうだから」と試すことを躊躇してきた植物療法を、ついに取り入れてみることにしました。

フィトセラピーとは

フィトセラピーとは、日本語で植物療法と訳される通り、植物のパワーを利用して、私たちが持っている自然治癒力に働きかけ、体や心の不調を整えたり、治癒力を高めて病気の予防やケアをしたりすることです。

フィトセラピーや植物療法という言葉自体は聞きなれない人も多いと思いますが、

・のどの痛みにはちみつ大根が効く
・風邪を引いたら首にネギを巻く
・風邪の引き始めに焼き梅干し茶を飲むといい

このような日本に昔から伝わってきた“おばあちゃんの知恵袋”的な民間療法にも通じるものがあると言えば、少し身近なものに思えてくるかもしれません。

ヨーロッパでは医療現場でも使われるほど一般的なもので、フィトセラピスト(植物療法士)と呼ばれる、ハーブや精油を処方してくれる専門家もいるほど。

特にフィトセラピーの先進国であるフランスには「エルボステリア」というハーブ薬局があり、不調を感じたらまず、エルボステリアの植物療法士に相談に行くのが当たり前の光景なのだとか。

本来持っている“自分らしさ”を大切にしながら、自然体のおしゃれを楽しむパリジェンヌ……。

ファッションだけではなく、美容や健康に対しても自分の体を知り、ナチュラルなケアを習慣化しているのはさすがだな、と脱帽です。

フィトセラピーのやり方

それでは、憧れのパリジェンヌは植物のパワーを一体どうやって体に取り入れているのでしょう?

植物の取り入れ方には、大きく分けて3つの方法があるようです。

1)飲む(お茶・食べもの)

今や身近なお店などでも売られているハーブティーを始め、ハーブをアルコールに漬けてそのエッセンスを取り出したチンキやオイルカプセル、ハーブサプリメントのほか、日々の食事で食べものを通じて、直接口から摂取します。

2)香る(香り・呼吸)

アロマポットやディフューザーなど専用の道具を使って芳香浴を楽しんだり、精油をお湯やティッシュに垂らしたり。

またルームスプレーやポプリとして利用することで、鼻の粘膜や呼吸から植物の持つ成分を取り入れます。

3)塗る(マッセージ・湿布・お風呂)

精油を植物オイルに混ぜたマッサージオイルを作ってマッサージするほか、精油やハーブを入れたアロマバスに入ったり、タオル湿布や湿布を当てたりして、直接肌からのみならず、呼吸によって効果を取り入れます。

1〜3のうち、どれを取り入れるかは、その人の好みやライフスタイル次第とのこと。

何となく難しそうに思えていたフィトセラピーも、ハーブティーを飲んだり、アロマを焚いたり、アロマバスに入るだけでできるなら、仕事の合間や日常の暮らしの中に取り入れられて、とっても手軽ですよね♪

フィトセラピーの効果って?

意外に簡単にできちゃうフィトセラピー。

では、具体的にどんな不調に対して効果が期待できるのでしょう?

答えは、「どんな不調もどーんとこい」なのだそう!!!

発熱やのどの痛み、咳、鼻水、頭痛といった風邪に始まり、慢性疲労や眼精疲労、むくみ、肩こり、情緒不安定、冷え性といった毎日のプチ不調(私が感じていたのはコレ!)。

その他、消化器系の症状や神経・精神系の症状、生理トラブルやアレルギー(花粉症やハウスダストによる症状も!)、皮膚の症状に至るまで、どんな不調にも対応してくれることが、私がフィトセラピーを始めるにあたり参考にした本、『自然ぐすり』(ワニブックス)、『自然のお守り薬』(永岡書店)に載っています。


(不調の症状別に効果的な植物や、その取り入れ方が載っていて、不調時の逆引き事典として使える2冊の本です)

例えば私が悩んでいる「むくみ」。

これをどうにかしたい!と思ったら……

こんなにも対処法があるんです!

自分に合ったものから試してみることができるので、助かります。

植物療法士、森田敦子さん

フィトセラピーの効果について、私はまだそれほど深いエピソードを持ち合わせていないのですが(それでも充分に効果は感じているので、それは後ほど述べます)、フィトセラピーをフランスの大学で学び、日本に紹介された森田敦子さんのエピソードは強烈です。

ご著書の中から少し紹介させていただくと、

客室乗務員として働いていた森田さんは、不規則な生活とストレスによるダストアレルギー性気管支ぜんそくを発症し、休職。

さらにアトピー性皮膚炎も発症し、ステロイド剤と気管支拡張剤が手放せず、医師から「子どもは望めないと思う」と言われていたそうです。

その後、治療で出会ったフィトセラピーの効果を感じ、本格的に学ぶため。

医薬学部の自然療法学としてフィトセラピーが学べるパリ13大学に留学。

フィトセラピー日本に持ち帰り、自身も日々の生活に植物療法を取り入れて生活をしていくうちに、42歳で自然妊娠し、翌年出産!


(日本フィトセラピーの第一人者、植物療法士の森田敦子さん)

また、森田さんが植物療法を教えるスクール「ルボア フィトセラピースクール」を受講した20代の女性も、生理が止まり、夜も寝付けず、冷えも深刻で、更年期のような症状に悩まされていたのが、食事を改善し、ハーブを取り入れるようになってから、生理が復活し、心身共に健康を取り戻されたそうです。

そして今や、スクールのスタッフの一人として活躍されているとのこと。

いかにフィトセラピーの効果に魅了されたのかがわかるエピソードです。

冒頭で「フィトセラピーを思い出した」と述べましたが、産前、森田さんに取材をさせていただいたときに、ご自身のエピソードをお聞きした記憶がふと蘇ったのです。

ちなみに、森田さんに「最も安眠効果を高めてくれるのが柚子オイルだ」と聞いてから、わが家の寝室は柚子の香りが定番になっています。

そのおかげもあってか、息子は赤ちゃんの頃からあまり夜中に目を覚ましませんでした。

柚子の安眠効果かな!?(気づかないうちにフィトセラピーを実践していたことに今気がつきました!)

チンキ(タンチュメール)とその活用法

さて、それでは不調に悩んだ私が実践しているフィトセラピーに話しを移します。

それは、「チンキを飲むこと」です。

チンキ、聞きなれない言葉ですよね?

チンキとは、「タンチュメール」とも呼ばれるハーブの濃縮エキスのこと。

ハーブをアルコールやグリセリンなどに浸けてそのエッセンスを取り出したもののことです。

アロマ専門店や通販などでも入手できるとのことですが、私はコスメキッチンで購入しました。

実はコスメキッチンには、日本初のエルボステリアがあるんです!

試してみたのはこの2本。

エルボステリア タンチュメール ゴツコラ 100g 2,808円(税込)
エルボステリア タンチュメール ギンコ100g 2,808円(税込)

遮光ボトルに入ったお薬みたい!

見た目だけでもう、効果ありそうな雰囲気がプンプン漂っています。

ゴツコラはとろみのある濃い茶色の液体、ギンコはさらっとしたテクスチャーの薄茶色の液体です。

見た目はまるでしょうゆとごま油?!


(左がゴツコラで、右がギンコ)

グラス1杯(約120cc)に対し、小さじ1杯(約5g)のチンキを、お湯や水に入れたり、好みの飲みものに入れたりして、よくかき混ぜていただきます。

私はお湯で割って飲むことが多いのですが、気になるお味は普通のハーブティーと変わらない印象。

私は、すっと鼻から抜けるような香りを楽しむハーブティーも好きだけど、やや甘みがあり、舌にハーブの風味が残るチンキの方がより好みかも。

牛乳に加えてもほんのりハーブ風味になっておいしくいただけました。

苦そうな見た目の「ゴツコラ」も、同じハーブ由来の「養命酒」より断然飲みやすい♪

1日1〜2杯が目安とのことですが、漢方のように煎じる手間や香りのクセもないので、問題なく続けられます。

オススメの摂取時間帯は食後とのこと。

タンチュメール「ゴツコラ」の効果は?

それでは、なぜ私が数あるタンチュメールの中から、「ゴツコラ」と「ギンコ」を選んだのか? 

それぞれのチンキの作用をお伝えします。

まずは「ゴツコラ」。

チンキの成分は、ローズウォーター、ゴツコラエキス、グリセリン、クエン酸、安息香酸Naだけ。

森田敦子さんの本『自然のお守り薬』では、“精神的な疲れをリフレッシュ”というキャッチが振られています。

特徴は、血行を促して、記憶力や集中力をサポートしたり、抗酸化・抗炎症・鎮静作用でストレスを緩和してくれたり。

高い抗酸化力があるそうで、アンチエイジングも期待できそう! 

インドの伝統医学アーユルヴェーダーでは、一番重要なハーブのようです。

タンチュメール「ギンコ」の効果は?

続いて「ギンコ」。

チンキの成分はローズウォーター、イチョウ葉エキス、グリセリン、クエン酸、安息香酸Naです。

エキスの種類以外はゴツコラと同じですね。

こちらは “血流の滞りからくる症状に”と期待をあおっています。

成分にもある通り、ギンコは晩秋におなじみ「イチョウ」の別名なのだそう。

特徴は、血管拡張や抗酸化作用により、冷えや抜け毛、筋肉のコリなどに働きかけたり、物忘れ、うつなどの予防になったり。

循環器系の老化に歯止めをかけて全身の血液循環を促してくれるため、体全体に活力がみなぎるそう。

中国では「長寿の象徴」なんだとか。

「#老い日記」を更新する友人に伝えたくなる作用ばかりです。

私が2つのチンキに求めたのは、集中力の向上やストレスの緩和、疲労回復。

疲れてくると、“もうひと頑張り”ができず、生産性が格段に低下していくことに危機感を覚えていたからです。

それでもなかなか休めないワーキングマザーなので、「疲れ」にダイレクトに効いてくれたらいいな♪という淡い期待を抱いてこの2本をセレクトしたわけです。

タンチュメールを1ヶ月試してみた。その効果は?

正直、即効性は求めていなかったのですが……

飲んだその日からバッチリ効果アリ!!!

でした。

ちょうど最初に飲んだ日は、原稿の締め切り日。

育児をしながら、タイトなスケジュールで打ち合わせ、取材、撮影……と仕事をやっており、常に何かに追われ、疲労はピーク。

お昼に1杯、子どもを寝かしつけた後に1杯飲んで仕事をしたところ、いつもよりもシャキッとスイッチが入る! 

しかも溜め息とともに無意識に出る「疲れた〜」の独り言が全く出ない!

深夜1時についにスイッチが切れるまで、集中して取り組むことができたことには驚きました。

その日から毎日欠かさず1ヶ月、朝と夜に1杯ずつ飲んでいますが(朝にゴツコラを、夜にカフェインフリーのギンコを飲むことが多いです)、以前よりも確実に集中力が続くし、疲れづらい気がします。

生理のときはさすがに少し眠気と倦怠感がありましたが、それでも緩和されました。

何よりも生産性がアップして、休日返上で働いていた時間を、子どもと遊ぶ時間に充てたり、本を読む時間に充てられたりするようになったのが嬉しい!

1日1杯ずつ飲んで、1瓶(2,808円)で約20日間。

ちょっぴりお高めですが、巷の栄養ドリンクを買うよりもお安いですし、効果と照らし合わせてもコスパはいいと思います。

このまま続けることで、肩こりや冷えも緩和するといいな〜♪と期待しながら、今夜の1杯も楽しみにしたいと思います。

(タンチュメールの甘みはローズウォーター由来のものだったみたい!)

ーーー
※この記事は森田敦子さんの著書『自然ぐすり』と『自然のお守り薬』に書かれている内容を実践し、ライターが実際に試した感想をまとめたものです。

※フィトセラピーは代替医療の一つであり、その時の体調やその人の体質によっては、求める効果が得られない場合があります。また体に強い作用を及ぼす場合もありますので、事前に専門の医師に相談することが推奨されています。

※妊娠中の方や病気の治療中の方、薬を服用中の方、子どもや高齢者への使用は事前に専門の医師に相談してください。

 

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