【菊芋】低カロリーなのに栄養満点で調理も簡単!天然のインスリン「菊芋(きくいも)」の栄養価と食べ方。
低カロリーで腸内のビフィズス菌を増やし、ミネラルもたっぷり。
糖分の吸収も抑制して、天然のインスリンとも呼ばれている。
そんな食材があることをご存知ですか?
こんにちは。札幌在住ライターのやまこです。
先日、札幌にある地産地消が売りのオーガニック系スーパーに行ってきました。
北海道は土地も広く、珍しい野菜を栽培している農家さんが多いので、スーパーには色々なお野菜が並んでいたのですが、中でも目を惹いたのが「低カロリー芋」というキャッチがついた『菊芋(きくいも)』です。
調べてみると、『菊芋(きくいも)』は、「天然のインスリン」とも呼ばれ、糖尿病の改善や腸内環境を整えるのに効果的と言われる「イヌリン」や「カリウム」などのミネラルがたっぷり含まれているとか。
低カロリーで栄養たっぷりだったら、ぜひ日々の食事にも取り入れてみたいですよね♪
そこで今回は、『菊芋(きくいも)』の栄養価や食べ方、購入方法をご紹介したいと思います。
目次
低カロリーの健康食材『菊芋(きくいも)』とは?
『菊芋(きくいも)』は、北アメリカ原産のキク科ヒマワリ属の多年草で、菊に似た黄色い花とショウガにそっくりの塊茎をつける植物です。
ショウガにそっくりの塊茎部分が食用で、江戸時代末期ごろには家畜用のエサとしても用いられていたので、別名で「ブタイモ」とも呼ばれています。
『菊芋(きくいも)』は、とても生命力が強く、1年でその土地の栄養素を全部吸収してしまうとも言われています。
非常に栄養価が高いので、近年は「健康食品」の原材料としても用いられるようになりましたが、生産量はまだ少なく、野生化した菊芋(きくいも)は全国で見ることができるものの、スーパーなどに生鮮品として並ぶ機会はそう多くありません。
見つけたらラッキーですね^^
天然のインスリン!?ハンガリーでは国をあげて菊芋(きくいも)を栽培!
『菊芋(きくいも)』が食材として注目を集めるようになったのは、第二次世界大戦後のこと。
食糧難だった時代に、生命力の強い菊芋(きくいも)が非常食として重宝されたのがきっかけでした。
特に欧米では、「薬用ハーブ」として胃の病気や便秘、じんましん、風邪などの改善薬として用いられたそうです。
そして、今から10数年前。
菊芋(きくいも)が糖尿病や大腸がんの改善に効果があるということが科学的に証明されたことで、菊芋(きくいも)の一大ブームが巻き起こります。
国民の50%近くが糖尿病とも言われるハンガリーでは、国をあげて菊芋(きくいも)を栽培し、積極的な摂取を推奨しました。
同じく東欧のドイツでも栽培がさかんに行われるようになり、菊芋(きくいも)を原料とした健康食品も数多く登場することになったのです。
有機無農薬 ドイツ産キク芋パウダー100g 1,600円(税別)
『菊芋(きくいも)』の栄養価と期待される効果・効能とは?
『菊芋(きくいも)』には、ジャガイモなどに含まれるデンプンの代わりに「イヌリン」と呼ばれる水溶性の食物繊維が豊富に含まれています。
この「イヌリン」は、希少価値の高い食物繊維で、消化によってキクイモオリゴ糖となり、血糖値の異常によっておこる糖尿病などに良い影響を与えることから、「天然のインスリン」とも呼ばれています。
菊芋(きくいも)の主成分イヌリンに期待されている効果
- 糖分や炭水化物の吸収抑制 … イヌリンは胃腸を通過する際に水分を吸収してドロドロになることで、余分な鉄分や炭水化物の吸収速度を緩慢にし、食後の血糖値の急激な上昇を防ぐと言われています。
- 整腸作用・便秘の改善 … 人間の体では消化吸収されないイヌリンは、大腸まで届いてビフィズス菌や善玉菌のエサになるので、腸内活動の活性化が期待できます。
- デトックス・ダイエット … イヌリンは、腸内で有害物質を吸着して体外への排泄を促します。糖分や脂肪分の吸収抑制により、新たな体脂肪の蓄積を防ぐ他、脂肪の消耗も促し、デトックスやダイエットにも効果的だと言われています。
(出典:日本糖尿食研株式会社WEBサイト)
「糖分の吸収抑制」「整腸作用」、「デトックス」に「ダイエット」…美容や健康を気にする方にとっては、どれも気になるワードばかりです。
(ちなみに私は血糖値もやや高めなので、天然のインスリンという言葉にかなり食いついちゃいました笑。)
菊芋(きくいも)のカロリーはジャガイモの半分以下!
『菊芋(きくいも)』のカロリーは、100gあたり35kcal。
ジャガイモのカロリーは、100gあたり76kcalと言われているので、菊芋のカロリーはジャガイモの半分以下ということになります。
これは、菊芋に含まれるデンプンの量が少ない為だそうで、里芋(58kcal)や長芋(65kcal)と比較しても圧倒的な低カロリーだと分かります。
それゆえ、菊芋はダイエット食材としても注目を浴びているんですね。
菊芋(きくいも)にはカリウムがたっぷり
『菊芋(きくいも)』にはミネラル類がたっぷり含まれています。
中でもインスリンの分泌を促し、血糖値を助けるミネラルのひとつである「カリウム」が豊富な点は魅力的です。
カリウムが不足すると、インスリンの分泌が低下して血糖値が上昇したり、便秘や食欲不振、むくみや疲労などの症状も出やすくなります。
日々の健康管理の一環として、菊芋を食生活に取り入れてみるのも良いでしょう。
- 菊芋(きくいも)の副作用について
なお、菊芋の主成分である「イヌリン」には整腸作用が期待できますが、食べ過ぎるとお腹がゆるくなってしまうこともあるそうです。(食べ過ぎ注意。)
また、まれにアレルギー反応を起こす人も居るそうなので、心配な場合は専門の医療機関を受診するようにしましょう。
『菊芋(きくいも)』の旬や購入方法は?
『菊芋(きくいも)』の旬と味は?
『菊芋(きくいも)』は9~10月にかけて黄色い花を咲かせ、その後に地中に塊茎を作るので、11月以降に掘り出されることが多く、11月~3月初めにかけて出回ります。
ただ、近年は菊芋(きくいも)の加工品(チップスやパウダー、お茶、みそなど)が通年で出回っているので、比較的いつでも口にすることが可能です。
なお、菊芋は見た目はショウガに似ていますが、味は淡白で生のまま食べることもできます。
香りはごぼうに似ていますが、特に癖のない味なので、ごぼうよりも食べやすいかもしれません。
↑薄く切ってサラダにしてもおいしいです。
『菊芋(きくいも)』の購入方法
『菊芋(きくいも)』は、スーパーの地産地消コーナーやオーガニック系のスーパーなどで売っている他、通販でも購入することができます。
また、「菊芋パウダー」や「菊芋チップ」、「菊芋茶」、「菊芋サプリ」などの加工品も作られているので、気になるものをチェックしてみてはいかがでしょうか。
菊芋パウダー
菊芋チップ
菊芋茶
焙煎きくいも茶釜炒り緑茶ブレンド20包 熊本県阿蘇おぐに産菊芋
菊芋サプリ
『菊芋(きくいも)』の食べ方
なお、先述の通り『菊芋(きくいも)』は、生のままでも食べられますが、よりおいしく食べたい方は、「酢漬け」や「きんぴら」、「カレーやスープの具」にするのもおすすめです。
① 菊芋の酢漬け
いざという時の非常食にも便利なので、忙しいお母さん達に人気です。
② 菊芋のきんぴら
さっと炒めてもおいしくいただけます。
③ 菊芋のキーマカレー
子ども達の大好きなカレーに入れるのもgood!
天然のインスリン『菊芋(きくいも)』
天然のインスリンとも呼ばれる「イヌリン」を主成分とし、低カロリーでかつ高い栄養価を誇るスーパーフード『菊芋(きくいも)』。
一般的なスーパーなどではたまにしか目にしないかもしれないですが、血糖値のコントロールや便秘の改善、デトックスやダイエットなどの効果も期待されています。
今は様々な加工品も流通しているので、日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに私は、菊芋パウダーで血糖値を下がらないかな~と目論んでます。
乞うご期待(笑)。
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