酵素とは

「酵素」という言葉を聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。「酵素という言葉は知っている」「体にいいと聞いたことがある」という人は多いかもしれません。また、「美容やダイエットによい」というイメージもあるかもしれません。しかし、酵素が私たちの身体でどのような働きをしているのか、酵素を取り入れるためには何を食べればよいのか、酵素がなぜ美容やダイエットによいと言われているのかなどについては、詳しく知らない人が多いのではないでしょうか。今回は、酵素の種類や効果、酵素を取り入れるための食生活などについてご紹介します。

人間の身体には酵素が欠かせない

酵素は、私たちが生きていくために欠かせないものです。食べたものを体内でエネルギーへ変えたり、免疫力を高めたり、胃腸の消化や吸収を助けてくれるといった働きをしています。そのほかにも、身体の代謝をよくしたり、ホルモンバランスを整えたりなど、数えだしたらきりがありません。酵素は、私たちの命と密接に関わっています。私たちの身体の中には、1万3000以上もの異なる働きを持った酵素が含まれていると言われています。それらの一つひとつが、私たちの身体を健康に保つために日々働いているのです。

酵素は「9番目の栄養素」

「8大栄養素」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

タンパク質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミン、食物繊維、ファイトケミカル、水の8つの栄養素を指していて、栄養学の視点からは、この8つの栄養素を意識して取り入れることが健康な身体を作ることにつながるとされています。

これらの栄養素はバランスよく取る必要があり、このいずれかの栄養素が偏ると体調不良などにつながります。そのような中で、酵素は「9番目の栄養素」として注目されるようになってきました。

それは、酵素の持つ力がなければ、せっかく体内に取り入れた栄養分を活かすことができないことが分かってきたためです。せっかく栄養バランスを考えた食事をしていても、それが体内で役に立たなければ何の意味も持ちません。

酵素は、私たちの身体のすみずみまで栄養素が行きわたるよう、つないでくれる重要な働きを持っているのです。酵素の力がなければ、私たちは生命を維持していくことすら難しくなってしまうのです。そのため、体内にある酵素を無駄に使わず、外から酵素を取り入れ続けていく必要があります。

酵素には「潜在酵素」と「食物酵素」の2種類がある

酵素には、生まれつき私たちの身体の中にある「潜在酵素」と、食べ物などから取り入れることができる「食物酵素」の2種類があります。まずは、この2つの違いについて説明します。

潜在酵素

潜在酵素とは、私たちの身体の中で作られる酵素のことです。これは誰もが持っているもので、一生のうちに身体の中で作られる酵素の数は産まれた時から決まっています。潜在酵素の数はその人の持つ遺伝子によって数が決まっており、私たちがお腹にいた時に妊娠中の母親が摂取した酵素の量によって決まると言われています。

もちろん、食物酵素から酵素を補うことができますので、潜在酵素の数について気にする必要はありません。しかし、潜在酵素の数は限られたものであり、無駄に使ってしまうことは健康な身体を損ねることにつながるということは知っておくべきです。また、年齢を重ねるごとに潜在酵素の数は減っていきます。潜在酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」の2種類に分けられます。

消化酵素

消化酵素はその名の通り、私たちが食べた物を消化、吸収、分解してくれる働きを持っています。私たちの身体の中で分解される栄養素は、タンパク質分解酵素、炭水化物分解酵素、脂肪分分解酵素など、摂取した栄養素によって異なります。タンパク質はアミノ酸、炭水化物はブドウ糖、脂質は脂肪酸という成分からできているのですが、消化酵素はこれらを切り離して吸収してくれる役割を持っているのです。

たくさん食べると、その分消化酵素を消費することにつながります。胃に負担がかかるような脂っこい食べ物ばかりを食べていたり、暴飲暴食などを続けていると、その分消化酵素を使うことになるのです。消化酵素は潜在酵素の中から作られているため、消化酵素を消費した分だけ代謝酵素の数が減ってしまいます。そうなると、代謝が悪くなるため身体に不調をきたしてしまいます。

代謝酵素

代謝酵素は、身体の中で吸収された栄養素をエネルギーに変える働きを持っています。呼吸をしたり、頭を使ってものごとを考えたり、免疫力を高めて病気を治したり、ホルモンバランスを整えたり、新陳代謝を高めたりなど、私たち人間が生きていく上で欠かせない働きを司っている酵素です。

代謝酵素は、身体の中のありとあらゆる部分で機能しているため、代謝酵素が不足すると、健康な身体を維持することができなくなります。また、代謝酵素は身体の中の有害物質や毒素などを排出してくれる「デトックス効果」を持っています。すなわち、代謝酵素が不足すると悪い成分が体内にとどまったままになってしまうため、結果としてさまざまな病気につながりやすくなってしまうのです。

食物酵素

食物酵素は、食べ物や飲み物などから取り入れることができる酵素のことです。食物酵素は、生野菜や果物に多く含まれています。食物酵素には、食べ物を自分で消化してくれる働きがあるので、体内にある潜在酵素を使って消化活動を行わなくてよいため、体内の潜在酵素が減らないというメリットがあります。食物酵素は肉や魚にも含まれていますが、熱に非常に弱く、加熱して48℃以上の温度になると死滅してしまうという特徴があります。

食物酵素を効果的に取り入れるためには、加熱調理したものではなく「生のまま」食べることが必要です。生まれた時から生の食べ物をえさにしていた動物は、加熱した食べ物をえさにしていた動物より長生きしたというデータも過去に出ています。しかし、生肉や生魚などを日常的に多く取り入れるということはなかなか難しいと思います。そのため、食べやすい生野菜や新鮮な果物などから食物酵素を取り入れることが一番効果的です。

酵素がなくなると人間の身体は老化する

酵素は、私たちの身体の働きのすべてに関わっているものです。血液をきれいにしたり、健康な身体を保ったり、手足を動かしたりするのにも全て酵素の力が働いています。また、酵素は体内に入って来たウイルスなどを除去してくれる役割も持っています。

年齢を重ねるに従って潜在酵素の数は減少していくため、年を取ると病気などにかかりやすくなってくるのです。また、若いうちから食生活の中に酵素を取り入れていかないと、潜在酵素が減るばかりで新たな酵素が補充されなくなるため、体内の環境が弱ってしまい、老化が早まってしまいます。

酵素が不足すると、私たちの身体にはさまざまな影響が起こります。酵素が含まれている食べ物を取らずに食物酵素が不足すると、その代わりに体内にある潜在酵素がどんどん消費されてしまうため免疫力が低下し、さまざまな症状や病気を引き起こしてしまいます。肥満や花粉症、アトピー性皮膚炎などをはじめ、最悪の場合、心臓病やがんなどになってしまう可能性もあるのです。

毎日の食生活で酵素を取り入れるためには生活の中で、効果的に酵素を取り入れるためにはいくつかのコツがあります。代表的なものをご紹介しますので、まずはできることから始めてみましょう。

生野菜や果物を食べる

生ものには酵素が多く含まれていますが、その中でも生野菜や果物には非常に多くの酵素が含まれていますので、積極的に食べるようにしましょう。外食をする時でも、加熱されている野菜ではなく、サラダや野菜スティックなどを一緒に食べるようにしましょう。家で食べる時は数種類の野菜を組み合わせてもよいですし、レタスや玉ねぎなど、好みの野菜をざく切りにして食べるだけでも構いません。

生野菜は鮮度が落ちやすいため、買っても食べきれないと考える人もいるかもしれませんが、きゅうりやトマトなどはスーパーなどで1個から売られているので、必要な分だけ購入することができます。時間がない時は、それらを洗ってそのままかじるだけでも十分です。女性の中には「生野菜ばかり食べていると身体が冷えるのでは」と心配する人もいるかも知れませんが、一時的なものですので心配はいりません。身体が冷えることを気にして生野菜を食べず、食物酵素が不足してしまうことの方が、免疫力を低下させてしまい、結果的に身体を冷やす原因になります。

果物の場合も、どれも酵素が多く含まれているため種類は特に問いません。その中でも、パイナップルやバナナなどの南国で採れる果物には酵素がより多く含まれているため、積極的に食べるようにしましょう。現在はカットフルーツなども売られていますが、カットされた果物は酸化が進むのが早く、酵素の量も減ってしまっているためあまりおすすめしません。丸ごと1つを買うようにし、カットしたら早めに食べるようにしましょう。

また、「果物は甘いので太るのではないか」と考える人もいるかもしれませんが、果物は野菜と同じくカロリーが低いため、太る心配はありません。フルーツにはビタミンやミネラル、繊維質など、身体によい成分が豊富に含まれていますので、安心して食べて下さい。

食事をする時は最初に酵素が含まれているものを食べる

食事をする時は、最初に酵素が含まれている生野菜や果物を食べてから、他のものを食べるよう心がけましょう。パンやごはんなどの炭水化物、肉や卵などに含まれるタンパク質は消化に時間がかかり、消化酵素を消費しやすいという特徴を持っているのですが、生野菜や果物は消化が早いだけでなく、自分たちの持っている酵素を使って消化を行ってくれるため、酵素が含まれている物を先に食べることで消化がスムーズになり、食物酵素の持つ効果をより発揮することができるのです。

朝食はしっかり食べなくてもよい

子どもの時、親や学校の先生などから「朝は必ず朝食を食べるように」と言われていた人は多いのではないでしょうか。そのため、大人になってからも、例え食欲がなかったり時間がない時であっても、おにぎりやサンドイッチなどを無理に食べている人もいるのではないでしょうか。

実は、朝食は必ずしもしっかり食べる必要はありません。朝から炭水化物などの重めの食事をとると、消化酵素を消費するだけでなく、消化器官が休まらなくなってしまうのです。また、ハムやソーセージなどの加工食品も、食品添加物が多く含まれており胃に負担がかかってしまうためおすすめできません。朝食を食べる時は、酵素が豊富に含まれ、消化のよい生野菜や果物を食べるようにしましょう。

発酵食品を食べる

生野菜や果物以外で酵素が多く含まれている食品は、発酵食品です。特にキムチやたくあんなどの漬物や納豆には、酵素がたっぷりと含まれているのです。これらの食品を、できれば1日1回は食べるようにしましょう。

よく噛んで食べる

食事をする時、お腹がすいていたり時間がないからといってかき込むように食べたり、急いで飲み込んでいないでしょうか。よく噛んで食べることは食べすぎを防ぐ効果もありますが、そのほかにも、私たちが食べたものは口の中で唾液と混ざることにより〝アミラーゼ〟と呼ばれる消化酵素が出ます。消化をよくして潜在酵素の消費を防ぐためには、よく噛むことはとても大切なことなのです。

生野菜をすりおろして食べる

食物酵素が多く含まれる生野菜はそのまま食べてももちろん効果的ですが、すりおろすことによって酵素の量が格段に増えると言われています。すりおろすことによって中に含まれている酵素が出てくるため、酵素の量が数倍にも増えるのです。野菜のすりおろしというと大根やたまねぎ、山いもなどを思い浮かべると思います。

それ以外にも、きゅうりやセロリ、じゃがいもなども、ぜひすりおろして食べてみて下さい。すりおろした野菜はそのまま食べる以外にも、冷奴や冷たいそばにのせたり、納豆と混ぜたりなど、さまざまな食べ方があります。いろいろ試してみて、好みでアレンジしてみましょう。にんにくやしょうが、わさびなどのいわゆる〝薬味〟も酵素が多く含まれているため、すりおろして食べることは効果的です。

ジュースにする

新鮮な野菜や果物は、ミキサーを使ってジュースにして飲むこともおすすめです。果物も野菜と同じく、ジュースにすることでさらに消化もよくなり、酵素の量も増えます。ジュースはバナナやにんじんなど一種類で作ってもよいですし、野菜や果物を数種類組み合わせてみるなど、好みの組み合わせを探してみましょう。

酵素は女性の身体にさまざまなメリットをもたらす

酵素はダイエットに効果的

酵素は、私たちの身体の代謝をよくする働きを持っています。代謝をよくすることは太りにくい体質を作ることにつながるほか、身体の無駄な脂肪を燃焼することになりますので、よけいな脂肪が減ってやせることができます。無理なくダイエットをするためには、酵素を取り入れることは実に効果的なのです。

女性ホルモンの分泌には酵素が欠かせない

女性の場合、30代中ば頃からエストロゲンが減少していきます。エストロゲンとは女性ホルモンのひとつで、自律神経や感情の動きを整えたり、女性らしい身体をつくったり、丈夫な骨を作ってくれるなどの働きがあります。また、エストロゲンには脂肪の代謝をよくしてくれる働きがあります。エストロゲンが不足していると、身体がコレステロールを溜め込むことから、肥満の原因になってしまうのです。酵素を取り入れることはエストロゲンの生成につながるため、健康的に痩せることにつながります。

酵素は美しい肌を作り出す

酵素が不足すると、老廃物や毒素などの身体に悪い成分を身体の外に出してくれるデトックス効果がなくなるために、身体に悪い成分を「肌から外に出そう」という働きが起きてしまいます。その結果、肌荒れやニキビにつながってしまうのです。酵素をきちんと取り入れることで、美しい肌を保つことができます。

規則正しい生活習慣で酵素をより活かす

せっかく取り入れた酵素も、きちんと身体の中で活かされなくては意味がありません。そのためには、規則正しい生活をして身体のコンディションを整える必要があります。

睡眠をきちんととる

眠っている間、私たちの身体の中では代謝が行われており、新たな酵素を生産しています。睡眠時間が減ってしまうと、その分酵素を生み出す時間も減ってしまいます。仕事などで遅く帰ってくることもあるかもしれませんが、夜23~24時頃には眠るのが理想です。どんなに忙しくても、睡眠時間はきちんと確保するようにしましょう。

お酒を飲みすぎない

つい遅くまで飲んでしまったり、家でも一日の終わりにお酒を飲むという人もいると思います。適量を楽しむことは問題ありませんが、アルコールに含まれる「アセトアルデヒド」という成分は、体内の酵素によって分解されます。お酒を飲みすぎると分解に時間がかかり、体内の酵素をたくさん消費してしまうことになります。
飲む量を決める、飲まない日を決めるなど、お酒とは上手に付き合うにしましょう。

ストレスをためない

仕事や家族関係、健康面や恋愛など、生きている中でさまざまな悩みやストレスを抱えることがあります。ストレスから起きる不安感や落ち込みなどは、私たちの心だけでなく、身体にも影響を与えます。ストレスによって私たちの健康を害する活性酸素が多く出るため身体に悪いですし、酵素を無駄使いしてしまうことにもつながります。「ストレスを感じているな」と気づいた時は、身体を動かしてリフレッシュする、悩みを友人に相談する、自分の好きな趣味に没頭するなど、抱え込まず心身共に元気にすごすよう心がけましょう。

お腹いっぱいになるまで食べない

食事をする時に、お腹がいっぱいになるまでつい食べてしまうという人もいるのではないでしょうか。身体の中で消化をするためには消化酵素が必要になるため、たくさん食べればその分だけ消化酵素が必要になります。また、食べた量に消化酵素が追い付かないと代謝が悪くなりますので、食後に眠くなるという症状も出てしまいます。酵素を無駄に使わないためにも、食事は「少し物足りないかな」というくらいの量で充分なのです。

夜遅くに食事をしない

夜から朝にかけて、わたしたちの身体は代謝をするための活動をしています。その間は消化をする力が弱まっているため、その時間に脂っこいものを食べたり、カップラーメンや菓子パンなどの夜食を食べてしまうと消化もされにくく、消化酵素をたくさん使ってしまうことになります。

食品添加物が含まれているものを食べすぎない

食品添加物が身体によくないということは聞いたことがあると思いますが、食品添加物には酵素の働きを変えてしまったり、酵素の邪魔をする成分が含まれているのです。全ての食品添加物を食べないということはなかなか難しいかもしれませんが、なるべく添加物の少ないものを買うようにするなどして工夫しましょう。

まとめ

今回は酵素の働きや種類、酵素の効果的な取り入れ方などについてご紹介しました。酵素について知っていくと、酵素が私たちの身体にとっていかに重要な働きをしてくれているものなのかがわかると思います。日々の生活の中で酵素を取り入れることは必要不可欠であり、上手に取り入れることで健康にすごせることなどはもちろんですが、女性にうれしいさまざまな美容効果もあるため、酵素の持つ力を使わない手はありません。つい偏ってしまいがちな食生活の中でも、意識して酵素を取り入れる生活を心がけましょう。

 

Follow me!!

最新の情報をフォローする

Twitter でmottohbをフォローしよう!

https://motto-woman.com/wp/wp-content/uploads/sunburn-1024x683.jpghttps://motto-woman.com/wp/wp-content/uploads/sunburn-150x150.jpgmotto編集部食品酵素酵素とは 「酵素」という言葉を聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。「酵素という言葉は知っている」「体にいいと聞いたことがある」という人は多いかもしれません。また、「美容やダイエットによい」というイメージもあるかもしれません。しかし、酵素が私たちの身体でどのような働きをしているのか、酵素を取り入れるためには何を食べればよいのか、酵素がなぜ美容やダイエットによいと言われているのかなどについては、詳しく知らない人が多いのではないでしょうか。今回は、酵素の種類や効果、酵素を取り入れるための食生活などについてご紹介します。 人間の身体には酵素が欠かせない 酵素は、私たちが生きていくために欠かせないものです。食べたものを体内でエネルギーへ変えたり、免疫力を高めたり、胃腸の消化や吸収を助けてくれるといった働きをしています。そのほかにも、身体の代謝をよくしたり、ホルモンバランスを整えたりなど、数えだしたらきりがありません。酵素は、私たちの命と密接に関わっています。私たちの身体の中には、1万3000以上もの異なる働きを持った酵素が含まれていると言われています。それらの一つひとつが、私たちの身体を健康に保つために日々働いているのです。 酵素は「9番目の栄養素」 「8大栄養素」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。 タンパク質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミン、食物繊維、ファイトケミカル、水の8つの栄養素を指していて、栄養学の視点からは、この8つの栄養素を意識して取り入れることが健康な身体を作ることにつながるとされています。 これらの栄養素はバランスよく取る必要があり、このいずれかの栄養素が偏ると体調不良などにつながります。そのような中で、酵素は「9番目の栄養素」として注目されるようになってきました。 それは、酵素の持つ力がなければ、せっかく体内に取り入れた栄養分を活かすことができないことが分かってきたためです。せっかく栄養バランスを考えた食事をしていても、それが体内で役に立たなければ何の意味も持ちません。 酵素は、私たちの身体のすみずみまで栄養素が行きわたるよう、つないでくれる重要な働きを持っているのです。酵素の力がなければ、私たちは生命を維持していくことすら難しくなってしまうのです。そのため、体内にある酵素を無駄に使わず、外から酵素を取り入れ続けていく必要があります。 酵素には「潜在酵素」と「食物酵素」の2種類がある 酵素には、生まれつき私たちの身体の中にある「潜在酵素」と、食べ物などから取り入れることができる「食物酵素」の2種類があります。まずは、この2つの違いについて説明します。 潜在酵素 潜在酵素とは、私たちの身体の中で作られる酵素のことです。これは誰もが持っているもので、一生のうちに身体の中で作られる酵素の数は産まれた時から決まっています。潜在酵素の数はその人の持つ遺伝子によって数が決まっており、私たちがお腹にいた時に妊娠中の母親が摂取した酵素の量によって決まると言われています。 もちろん、食物酵素から酵素を補うことができますので、潜在酵素の数について気にする必要はありません。しかし、潜在酵素の数は限られたものであり、無駄に使ってしまうことは健康な身体を損ねることにつながるということは知っておくべきです。また、年齢を重ねるごとに潜在酵素の数は減っていきます。潜在酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」の2種類に分けられます。 消化酵素 消化酵素はその名の通り、私たちが食べた物を消化、吸収、分解してくれる働きを持っています。私たちの身体の中で分解される栄養素は、タンパク質分解酵素、炭水化物分解酵素、脂肪分分解酵素など、摂取した栄養素によって異なります。タンパク質はアミノ酸、炭水化物はブドウ糖、脂質は脂肪酸という成分からできているのですが、消化酵素はこれらを切り離して吸収してくれる役割を持っているのです。 たくさん食べると、その分消化酵素を消費することにつながります。胃に負担がかかるような脂っこい食べ物ばかりを食べていたり、暴飲暴食などを続けていると、その分消化酵素を使うことになるのです。消化酵素は潜在酵素の中から作られているため、消化酵素を消費した分だけ代謝酵素の数が減ってしまいます。そうなると、代謝が悪くなるため身体に不調をきたしてしまいます。 代謝酵素 代謝酵素は、身体の中で吸収された栄養素をエネルギーに変える働きを持っています。呼吸をしたり、頭を使ってものごとを考えたり、免疫力を高めて病気を治したり、ホルモンバランスを整えたり、新陳代謝を高めたりなど、私たち人間が生きていく上で欠かせない働きを司っている酵素です。 代謝酵素は、身体の中のありとあらゆる部分で機能しているため、代謝酵素が不足すると、健康な身体を維持することができなくなります。また、代謝酵素は身体の中の有害物質や毒素などを排出してくれる「デトックス効果」を持っています。すなわち、代謝酵素が不足すると悪い成分が体内にとどまったままになってしまうため、結果としてさまざまな病気につながりやすくなってしまうのです。 食物酵素 食物酵素は、食べ物や飲み物などから取り入れることができる酵素のことです。食物酵素は、生野菜や果物に多く含まれています。食物酵素には、食べ物を自分で消化してくれる働きがあるので、体内にある潜在酵素を使って消化活動を行わなくてよいため、体内の潜在酵素が減らないというメリットがあります。食物酵素は肉や魚にも含まれていますが、熱に非常に弱く、加熱して48℃以上の温度になると死滅してしまうという特徴があります。 食物酵素を効果的に取り入れるためには、加熱調理したものではなく「生のまま」食べることが必要です。生まれた時から生の食べ物をえさにしていた動物は、加熱した食べ物をえさにしていた動物より長生きしたというデータも過去に出ています。しかし、生肉や生魚などを日常的に多く取り入れるということはなかなか難しいと思います。そのため、食べやすい生野菜や新鮮な果物などから食物酵素を取り入れることが一番効果的です。 酵素がなくなると人間の身体は老化する 酵素は、私たちの身体の働きのすべてに関わっているものです。血液をきれいにしたり、健康な身体を保ったり、手足を動かしたりするのにも全て酵素の力が働いています。また、酵素は体内に入って来たウイルスなどを除去してくれる役割も持っています。 年齢を重ねるに従って潜在酵素の数は減少していくため、年を取ると病気などにかかりやすくなってくるのです。また、若いうちから食生活の中に酵素を取り入れていかないと、潜在酵素が減るばかりで新たな酵素が補充されなくなるため、体内の環境が弱ってしまい、老化が早まってしまいます。 酵素が不足すると、私たちの身体にはさまざまな影響が起こります。酵素が含まれている食べ物を取らずに食物酵素が不足すると、その代わりに体内にある潜在酵素がどんどん消費されてしまうため免疫力が低下し、さまざまな症状や病気を引き起こしてしまいます。肥満や花粉症、アトピー性皮膚炎などをはじめ、最悪の場合、心臓病やがんなどになってしまう可能性もあるのです。 毎日の食生活で酵素を取り入れるためには生活の中で、効果的に酵素を取り入れるためにはいくつかのコツがあります。代表的なものをご紹介しますので、まずはできることから始めてみましょう。 生野菜や果物を食べる 生ものには酵素が多く含まれていますが、その中でも生野菜や果物には非常に多くの酵素が含まれていますので、積極的に食べるようにしましょう。外食をする時でも、加熱されている野菜ではなく、サラダや野菜スティックなどを一緒に食べるようにしましょう。家で食べる時は数種類の野菜を組み合わせてもよいですし、レタスや玉ねぎなど、好みの野菜をざく切りにして食べるだけでも構いません。 生野菜は鮮度が落ちやすいため、買っても食べきれないと考える人もいるかもしれませんが、きゅうりやトマトなどはスーパーなどで1個から売られているので、必要な分だけ購入することができます。時間がない時は、それらを洗ってそのままかじるだけでも十分です。女性の中には「生野菜ばかり食べていると身体が冷えるのでは」と心配する人もいるかも知れませんが、一時的なものですので心配はいりません。身体が冷えることを気にして生野菜を食べず、食物酵素が不足してしまうことの方が、免疫力を低下させてしまい、結果的に身体を冷やす原因になります。 果物の場合も、どれも酵素が多く含まれているため種類は特に問いません。その中でも、パイナップルやバナナなどの南国で採れる果物には酵素がより多く含まれているため、積極的に食べるようにしましょう。現在はカットフルーツなども売られていますが、カットされた果物は酸化が進むのが早く、酵素の量も減ってしまっているためあまりおすすめしません。丸ごと1つを買うようにし、カットしたら早めに食べるようにしましょう。 また、「果物は甘いので太るのではないか」と考える人もいるかもしれませんが、果物は野菜と同じくカロリーが低いため、太る心配はありません。フルーツにはビタミンやミネラル、繊維質など、身体によい成分が豊富に含まれていますので、安心して食べて下さい。 食事をする時は最初に酵素が含まれているものを食べる 食事をする時は、最初に酵素が含まれている生野菜や果物を食べてから、他のものを食べるよう心がけましょう。パンやごはんなどの炭水化物、肉や卵などに含まれるタンパク質は消化に時間がかかり、消化酵素を消費しやすいという特徴を持っているのですが、生野菜や果物は消化が早いだけでなく、自分たちの持っている酵素を使って消化を行ってくれるため、酵素が含まれている物を先に食べることで消化がスムーズになり、食物酵素の持つ効果をより発揮することができるのです。 朝食はしっかり食べなくてもよい 子どもの時、親や学校の先生などから「朝は必ず朝食を食べるように」と言われていた人は多いのではないでしょうか。そのため、大人になってからも、例え食欲がなかったり時間がない時であっても、おにぎりやサンドイッチなどを無理に食べている人もいるのではないでしょうか。 実は、朝食は必ずしもしっかり食べる必要はありません。朝から炭水化物などの重めの食事をとると、消化酵素を消費するだけでなく、消化器官が休まらなくなってしまうのです。また、ハムやソーセージなどの加工食品も、食品添加物が多く含まれており胃に負担がかかってしまうためおすすめできません。朝食を食べる時は、酵素が豊富に含まれ、消化のよい生野菜や果物を食べるようにしましょう。 発酵食品を食べる 生野菜や果物以外で酵素が多く含まれている食品は、発酵食品です。特にキムチやたくあんなどの漬物や納豆には、酵素がたっぷりと含まれているのです。これらの食品を、できれば1日1回は食べるようにしましょう。 よく噛んで食べる 食事をする時、お腹がすいていたり時間がないからといってかき込むように食べたり、急いで飲み込んでいないでしょうか。よく噛んで食べることは食べすぎを防ぐ効果もありますが、そのほかにも、私たちが食べたものは口の中で唾液と混ざることにより〝アミラーゼ〟と呼ばれる消化酵素が出ます。消化をよくして潜在酵素の消費を防ぐためには、よく噛むことはとても大切なことなのです。 生野菜をすりおろして食べる 食物酵素が多く含まれる生野菜はそのまま食べてももちろん効果的ですが、すりおろすことによって酵素の量が格段に増えると言われています。すりおろすことによって中に含まれている酵素が出てくるため、酵素の量が数倍にも増えるのです。野菜のすりおろしというと大根やたまねぎ、山いもなどを思い浮かべると思います。 それ以外にも、きゅうりやセロリ、じゃがいもなども、ぜひすりおろして食べてみて下さい。すりおろした野菜はそのまま食べる以外にも、冷奴や冷たいそばにのせたり、納豆と混ぜたりなど、さまざまな食べ方があります。いろいろ試してみて、好みでアレンジしてみましょう。にんにくやしょうが、わさびなどのいわゆる〝薬味〟も酵素が多く含まれているため、すりおろして食べることは効果的です。 ジュースにする 新鮮な野菜や果物は、ミキサーを使ってジュースにして飲むこともおすすめです。果物も野菜と同じく、ジュースにすることでさらに消化もよくなり、酵素の量も増えます。ジュースはバナナやにんじんなど一種類で作ってもよいですし、野菜や果物を数種類組み合わせてみるなど、好みの組み合わせを探してみましょう。 酵素は女性の身体にさまざまなメリットをもたらす 酵素はダイエットに効果的 酵素は、私たちの身体の代謝をよくする働きを持っています。代謝をよくすることは太りにくい体質を作ることにつながるほか、身体の無駄な脂肪を燃焼することになりますので、よけいな脂肪が減ってやせることができます。無理なくダイエットをするためには、酵素を取り入れることは実に効果的なのです。 女性ホルモンの分泌には酵素が欠かせない 女性の場合、30代中ば頃からエストロゲンが減少していきます。エストロゲンとは女性ホルモンのひとつで、自律神経や感情の動きを整えたり、女性らしい身体をつくったり、丈夫な骨を作ってくれるなどの働きがあります。また、エストロゲンには脂肪の代謝をよくしてくれる働きがあります。エストロゲンが不足していると、身体がコレステロールを溜め込むことから、肥満の原因になってしまうのです。酵素を取り入れることはエストロゲンの生成につながるため、健康的に痩せることにつながります。 酵素は美しい肌を作り出す 酵素が不足すると、老廃物や毒素などの身体に悪い成分を身体の外に出してくれるデトックス効果がなくなるために、身体に悪い成分を「肌から外に出そう」という働きが起きてしまいます。その結果、肌荒れやニキビにつながってしまうのです。酵素をきちんと取り入れることで、美しい肌を保つことができます。 規則正しい生活習慣で酵素をより活かす せっかく取り入れた酵素も、きちんと身体の中で活かされなくては意味がありません。そのためには、規則正しい生活をして身体のコンディションを整える必要があります。 睡眠をきちんととる 眠っている間、私たちの身体の中では代謝が行われており、新たな酵素を生産しています。睡眠時間が減ってしまうと、その分酵素を生み出す時間も減ってしまいます。仕事などで遅く帰ってくることもあるかもしれませんが、夜23~24時頃には眠るのが理想です。どんなに忙しくても、睡眠時間はきちんと確保するようにしましょう。 お酒を飲みすぎない つい遅くまで飲んでしまったり、家でも一日の終わりにお酒を飲むという人もいると思います。適量を楽しむことは問題ありませんが、アルコールに含まれる「アセトアルデヒド」という成分は、体内の酵素によって分解されます。お酒を飲みすぎると分解に時間がかかり、体内の酵素をたくさん消費してしまうことになります。 飲む量を決める、飲まない日を決めるなど、お酒とは上手に付き合うにしましょう。 ストレスをためない 仕事や家族関係、健康面や恋愛など、生きている中でさまざまな悩みやストレスを抱えることがあります。ストレスから起きる不安感や落ち込みなどは、私たちの心だけでなく、身体にも影響を与えます。ストレスによって私たちの健康を害する活性酸素が多く出るため身体に悪いですし、酵素を無駄使いしてしまうことにもつながります。「ストレスを感じているな」と気づいた時は、身体を動かしてリフレッシュする、悩みを友人に相談する、自分の好きな趣味に没頭するなど、抱え込まず心身共に元気にすごすよう心がけましょう。 お腹いっぱいになるまで食べない 食事をする時に、お腹がいっぱいになるまでつい食べてしまうという人もいるのではないでしょうか。身体の中で消化をするためには消化酵素が必要になるため、たくさん食べればその分だけ消化酵素が必要になります。また、食べた量に消化酵素が追い付かないと代謝が悪くなりますので、食後に眠くなるという症状も出てしまいます。酵素を無駄に使わないためにも、食事は「少し物足りないかな」というくらいの量で充分なのです。 夜遅くに食事をしない 夜から朝にかけて、わたしたちの身体は代謝をするための活動をしています。その間は消化をする力が弱まっているため、その時間に脂っこいものを食べたり、カップラーメンや菓子パンなどの夜食を食べてしまうと消化もされにくく、消化酵素をたくさん使ってしまうことになります。 食品添加物が含まれているものを食べすぎない 食品添加物が身体によくないということは聞いたことがあると思いますが、食品添加物には酵素の働きを変えてしまったり、酵素の邪魔をする成分が含まれているのです。全ての食品添加物を食べないということはなかなか難しいかもしれませんが、なるべく添加物の少ないものを買うようにするなどして工夫しましょう。 まとめ 今回は酵素の働きや種類、酵素の効果的な取り入れ方などについてご紹介しました。酵素について知っていくと、酵素が私たちの身体にとっていかに重要な働きをしてくれているものなのかがわかると思います。日々の生活の中で酵素を取り入れることは必要不可欠であり、上手に取り入れることで健康にすごせることなどはもちろんですが、女性にうれしいさまざまな美容効果もあるため、酵素の持つ力を使わない手はありません。つい偏ってしまいがちな食生活の中でも、意識して酵素を取り入れる生活を心がけましょう。オーガニックな暮らしで私らしく健康でキレイに

Recommend!!こちらの記事もおすすめ