蚊取り線香や虫除けスプレーは安全?
こんにちは! ライターのKEIです。
最近、小さいながら家庭菜園をはじめました。
そこで意外と悩まされるのが、蚊。
自宅周辺に比較的緑が多いこともあり、草抜きに熱中していると数カ所かまれていたり、家の中に入ってきていたりするんですよね。
市販の強力な蚊よけグッズをしっかり使っても良いのですが、自宅で小動物を飼っていることもあり、ちょっと迷いがありました。
犬や猫を飼っている人の話で、蚊取り線香の煙や、電子系、液体系の蚊取りグッズを使っていると、調子が悪そうというのを聞いたこともあります。
一応、製品の注意書き的には昆虫や魚類でなければ大丈夫なようなのですが、体が小さい分、やはり気になります。
また、我が家には子供はいないのですが、小さいお子さんがいるご家庭でも、虫除けアイテムはどこまで使って良いか悩むという声を聞きます。
虫除け、中でも蚊など吸血系の虫の対策となると、蚊取り線香のような空間への対策と、虫除けスプレーのような体や衣類への対策に分けられます。
蚊取り線香の主成分はピレスロイド
蚊取り線香などに含まれている殺虫、忌避の成分は「ピレスロイド」というものです。
現代の蚊取り線香のほとんどにはこの化学的に作られたピレスロイドが使われていますが、もともと蚊取り線香は「除虫菊」という花を乾燥させた粉末から作られていました。
除虫菊には「ピレトリン」という成分が含まれており、このピレトリンを元にピレスロイドが作られたのです。
かつては日本でも盛んに除虫菊が栽培されていましたが、今では姿を消してしまっています。
一方、中国の山奥などでは農薬不使用の安定した除虫菊栽培がなされており、これらを利用した天然ピレトリンの蚊取り線香を日本でも手に入れることができます。
天然のピレトリンによる蚊取り線香は、蚊に対する効果は抜群ながら、煙や香の刺激が少ないと、小さなお子さんのいる家庭でのニーズが高まっています。
犬や猫、その他、小動物を飼っている方にも同様です(もちろん、天然ピレトリンであっても、昆虫や魚類には害になるのでご注意ください)。
除虫菊由来、天然ピレトリン100%のおすすめ蚊取り線香
天然ピレトリンの蚊取り線香は、いくつかのメーカーから販売されていますが、選ぶ際のポイントとしては、まず、他の成分を混ぜていないかという点です。
蚊取り線香の形を作るために、木粉など植物性の粉末を入れることはありますが、人体に負担の少ないという点を重視するならば、他の化合物が入っていないかチェックした方が良いでしょう。
ちなみに蚊取り線香というと緑のイメージがあるかもしれませんが、合成のピレスロイドは黒色をしており、それをカバーするために人工的に作られた色が緑です。
最近では他の色の蚊取り線香もありますが、除虫菊由来の蚊取り線香は薄い茶色をしています。
また、効き目という点で「防除用医薬部外品」の認可を受けているかが重要です。
天然ものは効果が小さいというイメージがありますが、この認可を受けている製品は、蚊の防除効果がきちんと認められているものになります。
これらを踏まえた上で、おすすめの蚊取り線香が以下です。
かえる印のナチュラルかとり線香 30巻 1,080円(税込)
商品開発時、除虫菊の生産地である中国雲南省まで視察に行っているという商品です。
今ほど天然ものの注目度が高くなかった頃から販売されており、新聞や雑誌などメディアにも多く取り上げられています。
天然除虫菊 金鳥の渦巻 10巻 459円(税込)
除虫製品のトップメーカー、キンチョーブランドの商品です。
ピレトリンを使った商品の開発も、ここから始まりました。キンチョーというブランド名が有名ですが、会社名は「大日本除虫菊株式会社」。
虫除けスプレー最強の成分はディート
蚊取り線香ではピレトリン、そしてピレスロイドが主に使われていますが、虫除けスプレーなど体や衣類への対策では、また違った成分が主役となります。
それが「ディート」です。
この成分はもともと米軍で開発され、吸血系の虫に非常に強い効果を持つとして、さまざまな防虫製品に使用されています。
ただ、その強力さから、肌の弱い人や子どもへの使用を躊躇う人も少なくありません。
誤って口や目に入ったときなどは、かなり刺激があります。
ディートを使わないもので、刺激の低い防虫グッズとなると、アロマオイルを使った製品が販売されています。
レモングラス、シトロネラ、ユーカリ、ミントなどが使われることが多いようです。
特にユーカリ油は、ディートに近い効果が得られるのではないかと、調査もされています。
ただ、これらの成分はディートに比べるとどうしても効き目や持続時間に劣ります。
蚊は、ただ刺されるとかゆいというだけでなく、伝染病なども媒介してしまうので、特に蚊の多い場所では不十分です。
普段使うにはアロマオイルを使った成分などにしておき、キャンプや野外での活動時には、なるべく肌の露出を抑えた上で、必要最低限の箇所により強い防虫グッズを使うというぐらいが、バランスが良いのではないでしょうか。
ディートの使用に関する注意点
なお、ディートの子供への使用については、厚生労働省発表の「ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について」において以下のような注意がされています。
・漫然な使用を避け、蚊、ブユ(ブヨ)等が多い戸外での使用等、必要な場合にのみ使用すること。
・小児(12歳未満)に使用させる場合には、保護者等の指導監督の下で、以下の回数を目安に使用すること。
なお、顔には使用しないこと。
6か月未満の乳児には使用しないこと。
6か月以上2歳未満は、1日1回
2歳以上12歳未満は、1日1〜3回
・目 に入ったり、飲んだり、なめたり、吸い込んだりすることがないようにし、塗布した手で目をこすらないこと。
万一目に入った場合には、すぐに大量の水又はぬるま湯でよく洗い流すこと。
また、具合が悪くなる等の症状が現れた場合には、直ちに、本剤にエタノールとディートが含まれていることを医師に告げて診療を受けること。
ディートを使用した虫除け製品には、ディートの濃度を明示しなければなりません。
日本国内で一番強いものだとディート30%というものがありますが、これは子供への使用は推奨されていません。
子供への使用は10%程度にとどめた方が良いようです。
ディート不使用の虫除け商品ピックアップ
ディート不使用の虫除けスプレーにもさまざまな種類がありますが、ユーカリ油をメインとしたものだと、例えば以下のような商品があります。
ミーウェイ ハーブの虫よけスプレー 100mL 877円(税込)
原材料
○精油 レモンユーカリ、ティーツリー、ラベンダー、ニーム、西洋アカマツ(パイン)
○海藻成分 天然モズクのフコイダン
○保湿オイル エミューオイル
ちなみにアロマオイルであっても濃度が濃いものや種類によっては肌への刺激が強くなるため、もし自作する場合は注意してください。
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こんにちは! ライターのKEIです。
最近、小さいながら家庭菜園をはじめました。
そこで意外と悩まされるのが、蚊。
自宅周辺に比較的緑が多いこともあり、草抜きに熱中していると数カ所かまれていたり、家の中に入ってきていたりするんですよね。
市販の強力な蚊よけグッズをしっかり使っても良いのですが、自宅で小動物を飼っていることもあり、ちょっと迷いがありました。
犬や猫を飼っている人の話で、蚊取り線香の煙や、電子系、液体系の蚊取りグッズを使っていると、調子が悪そうというのを聞いたこともあります。
一応、製品の注意書き的には昆虫や魚類でなければ大丈夫なようなのですが、体が小さい分、やはり気になります。
また、我が家には子供はいないのですが、小さいお子さんがいるご家庭でも、虫除けアイテムはどこまで使って良いか悩むという声を聞きます。
虫除け、中でも蚊など吸血系の虫の対策となると、蚊取り線香のような空間への対策と、虫除けスプレーのような体や衣類への対策に分けられます。
蚊取り線香の主成分はピレスロイド
蚊取り線香などに含まれている殺虫、忌避の成分は「ピレスロイド」というものです。
現代の蚊取り線香のほとんどにはこの化学的に作られたピレスロイドが使われていますが、もともと蚊取り線香は「除虫菊」という花を乾燥させた粉末から作られていました。
除虫菊には「ピレトリン」という成分が含まれており、このピレトリンを元にピレスロイドが作られたのです。
かつては日本でも盛んに除虫菊が栽培されていましたが、今では姿を消してしまっています。
一方、中国の山奥などでは農薬不使用の安定した除虫菊栽培がなされており、これらを利用した天然ピレトリンの蚊取り線香を日本でも手に入れることができます。
天然のピレトリンによる蚊取り線香は、蚊に対する効果は抜群ながら、煙や香の刺激が少ないと、小さなお子さんのいる家庭でのニーズが高まっています。
犬や猫、その他、小動物を飼っている方にも同様です(もちろん、天然ピレトリンであっても、昆虫や魚類には害になるのでご注意ください)。
除虫菊由来、天然ピレトリン100%のおすすめ蚊取り線香
天然ピレトリンの蚊取り線香は、いくつかのメーカーから販売されていますが、選ぶ際のポイントとしては、まず、他の成分を混ぜていないかという点です。
蚊取り線香の形を作るために、木粉など植物性の粉末を入れることはありますが、人体に負担の少ないという点を重視するならば、他の化合物が入っていないかチェックした方が良いでしょう。
ちなみに蚊取り線香というと緑のイメージがあるかもしれませんが、合成のピレスロイドは黒色をしており、それをカバーするために人工的に作られた色が緑です。
最近では他の色の蚊取り線香もありますが、除虫菊由来の蚊取り線香は薄い茶色をしています。
また、効き目という点で「防除用医薬部外品」の認可を受けているかが重要です。
天然ものは効果が小さいというイメージがありますが、この認可を受けている製品は、蚊の防除効果がきちんと認められているものになります。
これらを踏まえた上で、おすすめの蚊取り線香が以下です。
かえる印のナチュラルかとり線香 30巻 1,080円(税込)
商品開発時、除虫菊の生産地である中国雲南省まで視察に行っているという商品です。
今ほど天然ものの注目度が高くなかった頃から販売されており、新聞や雑誌などメディアにも多く取り上げられています。
天然除虫菊 金鳥の渦巻 10巻 459円(税込)
除虫製品のトップメーカー、キンチョーブランドの商品です。
ピレトリンを使った商品の開発も、ここから始まりました。キンチョーというブランド名が有名ですが、会社名は「大日本除虫菊株式会社」。
虫除けスプレー最強の成分はディート
蚊取り線香ではピレトリン、そしてピレスロイドが主に使われていますが、虫除けスプレーなど体や衣類への対策では、また違った成分が主役となります。
それが「ディート」です。
この成分はもともと米軍で開発され、吸血系の虫に非常に強い効果を持つとして、さまざまな防虫製品に使用されています。
ただ、その強力さから、肌の弱い人や子どもへの使用を躊躇う人も少なくありません。
誤って口や目に入ったときなどは、かなり刺激があります。
ディートを使わないもので、刺激の低い防虫グッズとなると、アロマオイルを使った製品が販売されています。
レモングラス、シトロネラ、ユーカリ、ミントなどが使われることが多いようです。
特にユーカリ油は、ディートに近い効果が得られるのではないかと、調査もされています。
ただ、これらの成分はディートに比べるとどうしても効き目や持続時間に劣ります。
蚊は、ただ刺されるとかゆいというだけでなく、伝染病なども媒介してしまうので、特に蚊の多い場所では不十分です。
普段使うにはアロマオイルを使った成分などにしておき、キャンプや野外での活動時には、なるべく肌の露出を抑えた上で、必要最低限の箇所により強い防虫グッズを使うというぐらいが、バランスが良いのではないでしょうか。
ディートの使用に関する注意点
なお、ディートの子供への使用については、厚生労働省発表の「ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について」において以下のような注意がされています。
・漫然な使用を避け、蚊、ブユ(ブヨ)等が多い戸外での使用等、必要な場合にのみ使用すること。
・小児(12歳未満)に使用させる場合には、保護者等の指導監督の下で、以下の回数を目安に使用すること。
なお、顔には使用しないこと。
6か月未満の乳児には使用しないこと。
6か月以上2歳未満は、1日1回
2歳以上12歳未満は、1日1〜3回
・目 に入ったり、飲んだり、なめたり、吸い込んだりすることがないようにし、塗布した手で目をこすらないこと。
万一目に入った場合には、すぐに大量の水又はぬるま湯でよく洗い流すこと。
また、具合が悪くなる等の症状が現れた場合には、直ちに、本剤にエタノールとディートが含まれていることを医師に告げて診療を受けること。
ディートを使用した虫除け製品には、ディートの濃度を明示しなければなりません。
日本国内で一番強いものだとディート30%というものがありますが、これは子供への使用は推奨されていません。
子供への使用は10%程度にとどめた方が良いようです。
ディート不使用の虫除け商品ピックアップ
ディート不使用の虫除けスプレーにもさまざまな種類がありますが、ユーカリ油をメインとしたものだと、例えば以下のような商品があります。
ミーウェイ ハーブの虫よけスプレー 100mL 877円(税込)
原材料
○精油 レモンユーカリ、ティーツリー、ラベンダー、ニーム、西洋アカマツ(パイン)
○海藻成分 天然モズクのフコイダン
○保湿オイル エミューオイル
ちなみにアロマオイルであっても濃度が濃いものや種類によっては肌への刺激が強くなるため、もし自作する場合は注意してください。KEI自然食品、オーガニック食品、化粧品、エコ雑貨などを扱うネットショップのプロモーションを約6年、ネットショップ向けのメディア編集を約1年、その後フリーライターとして働いています。30代、既婚。活字と国文学、お酒、うさぎが好き。motto
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