関連記事:「秋川牧園」の宅配を試してみた。冷凍食品も合成添加物不使用だから新米ママにもオススメ!
こんにちは。
3歳の男の子の育児と仕事の両立で毎日ドタバタ。
料理にかける時間もなければ、料理は大の苦手分野。
それでも「家族と一緒に身体に優しいおいしい食事を食べたい」と思っているライターのはしもとゆふこです。
今回ご紹介するのは、そんな私が最近出会った食材の宅配サービス「秋川牧園」。
忙しい人や自分や家族の身体を思いやる人、そして料理嫌いな人にこそオススメしたい“直宅農園”の魅力をお届けします。
秋川牧園とは?

秋川牧園は1972年に創業された、安心安全にこだわった食材の生産卸売と直販を行なっている企業です。
農家が自分の家族に食べさせたいと思える最高品質の野菜やお肉、加工品を作り、それを消費者の自宅まで届ける。
そんな“直宅農園”をコンセプトに、46年もの間「身体に入る化学物質をいかに減らすか」というテーマに向き合い、取り組んできたナチュラルな食材を生産するパイオニア企業でもあります。
と、まるで昔から知っていたかのごとくご紹介していますが、私が秋川牧園と出会ったのは、つい最近のこと。
知り合いのライター(兼フードコーディネーター)さんからお誘いいただき、秋川牧園主催のガーデンパーティーにお邪魔したのがきっかけです。
「AKIKAWA BOKUEN 2018 Garden Party」で社長が語ったこと

(秋川牧園の秋川正社長)
2018年6月12日、ライフスタイルにこだわる人々が集う街・代官山で行われた秋川牧園のガーデンパーティー&試食会に参加しました。
「私たちが提供する食のポリシーは、昭和初期から続いているものです。
中国に渡り、農家をしていた私の祖父が(2代目である)私の父に語った『人の口に入るものは間違ってはいけない』という言葉。
その想いをもとに90年以上の間、安心安全な食づくりをしてきました。
日本ではあまり一般的ではなかったオーガニック食材への関心が、最近ようやく高まってきたように感じています。
身体を作る食を大切にしなければならないということに、消費者が気付き始めています。
生産者である私たちと消費者とが一緒に食や農業を作っていけたらなと思います」。
そうパーティーの冒頭に挨拶をしたのは、3代目社長の秋川正さん。
90年以上も変わらない「口に入るものは間違ってはいけない」という同社の理念。
この理念を忠実に実行すべく、その時代ごとの社会課題と直接向き合い、企業努力を重ねながら最良の食材を作ってきたこと、こうした食づくりは消費者のニーズがあってこそ続けられるのだということが語られました。
秋川牧園の身体に優しい取り組み

私の場合、母になってようやく意識するようになった食の安全。
でも特に気に留めていなかっただけで、食に関連する課題や問題はいつも身近にあったことに気がつきました。
1990年代の遺伝子組み換え作物、2000年代の狂牛病や食品偽装、2010年代の生活習慣病の増加や放射能汚染の問題……。
みなさんも耳にした覚えはないですか?
思い返すと、学生の頃からテレビなどのニュースメディアや歴史の教科書でたびたび目にしていたし、自分の生活とも密接に関わっていました。
秋川牧園は創業当初からこうした食の課題に対し、先進的に取り組んできたようです。
1970年〜1980年代:「無農薬・無添加」の食づくりに取りかかる
農薬や食品添加物があたりまえのように使われていたこの時期に、化学物質をできるだけ使わずに畜産・農作物の飼育栽培を行っていた秋川牧園。
残留農薬が生産するお肉や卵の中に含まれてしまうのを防ぐため、動物性の原料を一切含まない全植物性飼料を開発したり、鶏の無投薬飼育を行ったり、殺虫剤、殺菌剤、除草剤などの化学合成農薬や化学肥料を使わない野菜づくりをしていたのは、「一羽の鶏、一個の卵から健康で安全なものにしたい」という秋川牧園の強い決意によるものだと思います。
1990年代:ポストハーベスト無農薬のルート開拓
一般的な輸入作物が輸送時にふりかけられるポストハーベスト農薬(虫害や痛みを防ぐための農薬)がかかっていない作物を求めて渡米し、無農薬の原料だけを輸入できるルートを日本で初めて確立したのもココ、秋川牧園です。
2000年代:non-GMOへの徹底的なこだわり
この時代、毎日のようにテレビや新聞をにぎわせた遺伝子組み替え食品に対しても、「人体への安全性が十分に確認されていないから」とその技術の使用に反対。
現在まで一貫して飼料や加工品の原料にもnon-GMO(遺伝子組み換えでない)ものだけを使用しています。

(秋川牛乳のパッケージに記載された、安心安全へのこだわり。母牛の餌まで記載されている牛乳は、他に見たことがありません)
2010年代:サステナブルな食づくり
最近では、「安心安全が食べものを“つくり続ける”ことができ、それを消費者が“食べ続けていく”ことができるための仕組みをつくる」ことを目指し、「飼料米プロジェクト」を発足。
自社で家畜のエサになるお米(飼料米)を育て、お肉や卵を生産し、家畜の糞を堆肥にして野菜や飼料米を育てる田んぼの肥やしにする、という循環を生み出そうとしているそうです。
ただ「安心安全な食べものをつくる」だけではなく、自社の理念を追求し続けていくための土壌を自分たちの手でつくり始めた秋川牧園。
先をも見据えた企業努力をしてきたからこそ、50年近くもの歴史が刻むことができたのでしょう。
生産する畜産物や農産物に対する誠意と愛情

(まるで絵本のようにイラストとストーリーで構成されたパンフレットからも、「食の安全について消費者にわかりやすく伝えたい」という秋川牧園の想いが伝わってきます)
「口に入るものは間違ってはいけない」という、昭和初期に創業者が残したメッセージ。
それが形としての理念にとどまらず、秋川牧園の食に関わる人々に広く根付いていることはパンフレットに寄せられている「生産者の声」からも読み取ることができます。
例えば、秋川牧園の登録養鶏場「中原農場」の中原正さんの
「すし詰めの環境で育った、薬漬けの鶏を食べたくないじゃないですか。自分が食べたい!と思うものをお届けできることは生産者にとって最大の喜びです」
さらには、
「いちばんの仕事は鶏に『心地いい』と思ってもらうことです。(中略)鶏舎に入ると清々しい気持ちになりますし、何より鶏に対して後ろめたさがありません」
という言葉は、消費者のみならず、生産する畜産物に対する誠意と愛情にあふれています。

(中原農場の養鶏場。写真提供=秋川牧園)
そしてそれは、次のような他の生産者のメッセージからも同様に読みとれます。
「同じ生き物であることを忘れたらいいものは作れません。(秋川牧園入社前はブロイラーの会社に長年勤めていたので)今まで何百万という鶏を世話してきましたが、これだけは確信を持って言えます」(直営鶏卵場「篠目三谷農場」・中嶋隆二さん)
「育てているのは黒毛和牛です。(中略)健康な餌を食べ、自然の中でストレスなくのびのびと過ごしてもらう。僕の仕事はあくまでそのお手伝いです」(登録養鶏場「中原農場」・中原勇さん)
「豚はデリケートで病気になりやすいので、衛生管理も徹底して行います。大変ですが、生まれたばかりの子豚を見ると親になるというか、『よし頑張るぞ!』と自然と思えてくるんです」(山崎農場・山崎泰司さん)
「食の安全は自分たちが守る」という生産者の使命感

(直営農場ゆめファームの収穫の様子。写真提供=秋川牧園)
こうしたに対する誠意や愛情が、生産者の使命感にもつながっているのでしょうか。
それとも、使命感あっての生産手法なのでしょうか。あるいはその両方なのかもしれません。
秋川牧園の生産現場に携わる人たちは、こんなメッセージも発しています。
「無農薬で野菜を栽培することは簡単ではありません。リスクも手間ひまもかかり、効率とは無縁の世界。収益化の課題は常にあります。それでも秋川牧園は農業の会社です。私たちがやらないで誰がやるんだという気持ちで取り組んでいます」(直営農場「ゆめファーム」・村田洋さん)
「牛が食べるものは、めぐりめぐって人の体に入ります。安全安心な飼料がこれからも安定的に手に入るとは限りませんからね。そうしたリスクに真っ先に取り組むことは、秋川牧園の使命だと思います」(直営牧場「むつみ牧場」・手嶋弘貴さん)

(こうした想いで作られた「秋川ヨーグルト」は、プレーンでも酸っぱくないので息子も大好き。近所の自然食品のお店でリピートしています)
生産者一人ひとりが秋川牧園のコンセプトに心から共感し、食の安全と真摯に向き合ってこそ、生まれる食材。
それが美食であることは、こうした生産者の声や生産過程のこだわりからも感じられます。
加工現場でのこだわり
生産された畜産物や農産物は、秋川牧園の本社で管理、加工され、私たちの手元に届くわけですが、ここでもまた、安心安全かつ美味でサステナブルな食べ物づくりへの徹底した作業が行われているようです。
その加工過程のこだわりの一つ、「一羽の鶏の全部位を余すところなく使用する」という姿勢は、ガーデンパーティーの「鶏肉のさばき方の実演」で間近に見ることができました。

お肉を切るところから自社工場内で行なっているようで、実演者の手さばきは非常にスムーズ。
無駄な動作なく、皮、むね、ささみ、もも、レバー、手羽元手羽先……と取り分けられていきました。
「生産者が愛情をかけて育てた鶏なので、鶏ガラ(鶏の骨)にいたるまですべての部位を残らず使用します。小分けして急速冷凍し、ご自宅で調理していただくのはもちろん、味付け、加工した食品としてお届けするものもあります」
と実演してくれた秋川牧園の社員さん。
自社内で部位ごとに最適な味付けや加工が施され、余すところなく消費者のもとに届けられる。
精魂かけて育てられた食材と生産者に対する敬意が、本社の中にも息づいているのだと感じます。
美味!試食で心を掴まれる

ガーデンパーティーでは、さばいた鶏肉を使った料理や秋川牧園の直営あるいは提携農園や農場、牧場で獲れた野菜、乳製品、加工品を試食させていただくことができました。

「素材の味そのもの」を思い出させてくれる濃い味の野菜スティックに、秋川牧園のヨーグルトを使ったほどよい甘さのフロマージュが、体への優しさを感じさせます。
どれも素材の味がしっかりと生きており、生産者の手間暇が舌を通して伝わってきて、それもまたあたたかい。
なかでも絶品だったのは、先ほどの実演でさばかれた鶏のソテー。
秋川牧園の掲げる「食べ物半分、食べ方半分」とは、このことか!と唸るほど、塩コショウだけでも十分旨味のある鶏肉は、低温でじっくりと火を通されて柔らかく舌の上でとろけるようでした。
次の記事では、こうした食へのこだわりと消費者と生産物へのあたたかな想いから生まれた秋川牧園の食材を試した感想をお伝えします。
<秋川牧園のお試しセット>
■秋川の野菜・卵・乳製品セット(冷蔵)=税込1900円
■秋川のお肉と冷凍食品セット(冷凍)=税込2400円
詳しくはこちら

秋川牧園のお試しセットレポートはこちら!!
「秋川牧園」の宅配を試してみた。冷凍食品も合成添加物不使用だから新米ママにもオススメ!
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こんにちは。
3歳の男の子の育児と仕事の両立で毎日ドタバタ。
料理にかける時間もなければ、料理は大の苦手分野。
それでも「家族と一緒に身体に優しいおいしい食事を食べたい」と思っているライターのはしもとゆふこです。
今回ご紹介するのは、そんな私が最近出会った食材の宅配サービス「秋川牧園」。
忙しい人や自分や家族の身体を思いやる人、そして料理嫌いな人にこそオススメしたい“直宅農園”の魅力をお届けします。
秋川牧園とは?
秋川牧園は1972年に創業された、安心安全にこだわった食材の生産卸売と直販を行なっている企業です。
農家が自分の家族に食べさせたいと思える最高品質の野菜やお肉、加工品を作り、それを消費者の自宅まで届ける。
そんな“直宅農園”をコンセプトに、46年もの間「身体に入る化学物質をいかに減らすか」というテーマに向き合い、取り組んできたナチュラルな食材を生産するパイオニア企業でもあります。
と、まるで昔から知っていたかのごとくご紹介していますが、私が秋川牧園と出会ったのは、つい最近のこと。
知り合いのライター(兼フードコーディネーター)さんからお誘いいただき、秋川牧園主催のガーデンパーティーにお邪魔したのがきっかけです。
「AKIKAWA BOKUEN 2018 Garden Party」で社長が語ったこと
(秋川牧園の秋川正社長)
2018年6月12日、ライフスタイルにこだわる人々が集う街・代官山で行われた秋川牧園のガーデンパーティー&試食会に参加しました。
「私たちが提供する食のポリシーは、昭和初期から続いているものです。
中国に渡り、農家をしていた私の祖父が(2代目である)私の父に語った『人の口に入るものは間違ってはいけない』という言葉。
その想いをもとに90年以上の間、安心安全な食づくりをしてきました。
日本ではあまり一般的ではなかったオーガニック食材への関心が、最近ようやく高まってきたように感じています。
身体を作る食を大切にしなければならないということに、消費者が気付き始めています。
生産者である私たちと消費者とが一緒に食や農業を作っていけたらなと思います」。
そうパーティーの冒頭に挨拶をしたのは、3代目社長の秋川正さん。
90年以上も変わらない「口に入るものは間違ってはいけない」という同社の理念。
この理念を忠実に実行すべく、その時代ごとの社会課題と直接向き合い、企業努力を重ねながら最良の食材を作ってきたこと、こうした食づくりは消費者のニーズがあってこそ続けられるのだということが語られました。
秋川牧園の身体に優しい取り組み
私の場合、母になってようやく意識するようになった食の安全。
でも特に気に留めていなかっただけで、食に関連する課題や問題はいつも身近にあったことに気がつきました。
1990年代の遺伝子組み換え作物、2000年代の狂牛病や食品偽装、2010年代の生活習慣病の増加や放射能汚染の問題……。
みなさんも耳にした覚えはないですか?
思い返すと、学生の頃からテレビなどのニュースメディアや歴史の教科書でたびたび目にしていたし、自分の生活とも密接に関わっていました。
秋川牧園は創業当初からこうした食の課題に対し、先進的に取り組んできたようです。
1970年〜1980年代:「無農薬・無添加」の食づくりに取りかかる
農薬や食品添加物があたりまえのように使われていたこの時期に、化学物質をできるだけ使わずに畜産・農作物の飼育栽培を行っていた秋川牧園。
残留農薬が生産するお肉や卵の中に含まれてしまうのを防ぐため、動物性の原料を一切含まない全植物性飼料を開発したり、鶏の無投薬飼育を行ったり、殺虫剤、殺菌剤、除草剤などの化学合成農薬や化学肥料を使わない野菜づくりをしていたのは、「一羽の鶏、一個の卵から健康で安全なものにしたい」という秋川牧園の強い決意によるものだと思います。
1990年代:ポストハーベスト無農薬のルート開拓
一般的な輸入作物が輸送時にふりかけられるポストハーベスト農薬(虫害や痛みを防ぐための農薬)がかかっていない作物を求めて渡米し、無農薬の原料だけを輸入できるルートを日本で初めて確立したのもココ、秋川牧園です。
2000年代:non-GMOへの徹底的なこだわり
この時代、毎日のようにテレビや新聞をにぎわせた遺伝子組み替え食品に対しても、「人体への安全性が十分に確認されていないから」とその技術の使用に反対。
現在まで一貫して飼料や加工品の原料にもnon-GMO(遺伝子組み換えでない)ものだけを使用しています。
(秋川牛乳のパッケージに記載された、安心安全へのこだわり。母牛の餌まで記載されている牛乳は、他に見たことがありません)
2010年代:サステナブルな食づくり
最近では、「安心安全が食べものを“つくり続ける”ことができ、それを消費者が“食べ続けていく”ことができるための仕組みをつくる」ことを目指し、「飼料米プロジェクト」を発足。
自社で家畜のエサになるお米(飼料米)を育て、お肉や卵を生産し、家畜の糞を堆肥にして野菜や飼料米を育てる田んぼの肥やしにする、という循環を生み出そうとしているそうです。
ただ「安心安全な食べものをつくる」だけではなく、自社の理念を追求し続けていくための土壌を自分たちの手でつくり始めた秋川牧園。
先をも見据えた企業努力をしてきたからこそ、50年近くもの歴史が刻むことができたのでしょう。
生産する畜産物や農産物に対する誠意と愛情
(まるで絵本のようにイラストとストーリーで構成されたパンフレットからも、「食の安全について消費者にわかりやすく伝えたい」という秋川牧園の想いが伝わってきます)
「口に入るものは間違ってはいけない」という、昭和初期に創業者が残したメッセージ。
それが形としての理念にとどまらず、秋川牧園の食に関わる人々に広く根付いていることはパンフレットに寄せられている「生産者の声」からも読み取ることができます。
例えば、秋川牧園の登録養鶏場「中原農場」の中原正さんの
「すし詰めの環境で育った、薬漬けの鶏を食べたくないじゃないですか。自分が食べたい!と思うものをお届けできることは生産者にとって最大の喜びです」
さらには、
「いちばんの仕事は鶏に『心地いい』と思ってもらうことです。(中略)鶏舎に入ると清々しい気持ちになりますし、何より鶏に対して後ろめたさがありません」
という言葉は、消費者のみならず、生産する畜産物に対する誠意と愛情にあふれています。
(中原農場の養鶏場。写真提供=秋川牧園)
そしてそれは、次のような他の生産者のメッセージからも同様に読みとれます。
「同じ生き物であることを忘れたらいいものは作れません。(秋川牧園入社前はブロイラーの会社に長年勤めていたので)今まで何百万という鶏を世話してきましたが、これだけは確信を持って言えます」(直営鶏卵場「篠目三谷農場」・中嶋隆二さん)
「育てているのは黒毛和牛です。(中略)健康な餌を食べ、自然の中でストレスなくのびのびと過ごしてもらう。僕の仕事はあくまでそのお手伝いです」(登録養鶏場「中原農場」・中原勇さん)
「豚はデリケートで病気になりやすいので、衛生管理も徹底して行います。大変ですが、生まれたばかりの子豚を見ると親になるというか、『よし頑張るぞ!』と自然と思えてくるんです」(山崎農場・山崎泰司さん)
「食の安全は自分たちが守る」という生産者の使命感
(直営農場ゆめファームの収穫の様子。写真提供=秋川牧園)
こうしたに対する誠意や愛情が、生産者の使命感にもつながっているのでしょうか。
それとも、使命感あっての生産手法なのでしょうか。あるいはその両方なのかもしれません。
秋川牧園の生産現場に携わる人たちは、こんなメッセージも発しています。
「無農薬で野菜を栽培することは簡単ではありません。リスクも手間ひまもかかり、効率とは無縁の世界。収益化の課題は常にあります。それでも秋川牧園は農業の会社です。私たちがやらないで誰がやるんだという気持ちで取り組んでいます」(直営農場「ゆめファーム」・村田洋さん)
「牛が食べるものは、めぐりめぐって人の体に入ります。安全安心な飼料がこれからも安定的に手に入るとは限りませんからね。そうしたリスクに真っ先に取り組むことは、秋川牧園の使命だと思います」(直営牧場「むつみ牧場」・手嶋弘貴さん)
(こうした想いで作られた「秋川ヨーグルト」は、プレーンでも酸っぱくないので息子も大好き。近所の自然食品のお店でリピートしています)
生産者一人ひとりが秋川牧園のコンセプトに心から共感し、食の安全と真摯に向き合ってこそ、生まれる食材。
それが美食であることは、こうした生産者の声や生産過程のこだわりからも感じられます。
加工現場でのこだわり
生産された畜産物や農産物は、秋川牧園の本社で管理、加工され、私たちの手元に届くわけですが、ここでもまた、安心安全かつ美味でサステナブルな食べ物づくりへの徹底した作業が行われているようです。
その加工過程のこだわりの一つ、「一羽の鶏の全部位を余すところなく使用する」という姿勢は、ガーデンパーティーの「鶏肉のさばき方の実演」で間近に見ることができました。
お肉を切るところから自社工場内で行なっているようで、実演者の手さばきは非常にスムーズ。
無駄な動作なく、皮、むね、ささみ、もも、レバー、手羽元手羽先……と取り分けられていきました。
「生産者が愛情をかけて育てた鶏なので、鶏ガラ(鶏の骨)にいたるまですべての部位を残らず使用します。小分けして急速冷凍し、ご自宅で調理していただくのはもちろん、味付け、加工した食品としてお届けするものもあります」
と実演してくれた秋川牧園の社員さん。
自社内で部位ごとに最適な味付けや加工が施され、余すところなく消費者のもとに届けられる。
精魂かけて育てられた食材と生産者に対する敬意が、本社の中にも息づいているのだと感じます。
美味!試食で心を掴まれる
ガーデンパーティーでは、さばいた鶏肉を使った料理や秋川牧園の直営あるいは提携農園や農場、牧場で獲れた野菜、乳製品、加工品を試食させていただくことができました。
「素材の味そのもの」を思い出させてくれる濃い味の野菜スティックに、秋川牧園のヨーグルトを使ったほどよい甘さのフロマージュが、体への優しさを感じさせます。
どれも素材の味がしっかりと生きており、生産者の手間暇が舌を通して伝わってきて、それもまたあたたかい。
なかでも絶品だったのは、先ほどの実演でさばかれた鶏のソテー。
秋川牧園の掲げる「食べ物半分、食べ方半分」とは、このことか!と唸るほど、塩コショウだけでも十分旨味のある鶏肉は、低温でじっくりと火を通されて柔らかく舌の上でとろけるようでした。
次の記事では、こうした食へのこだわりと消費者と生産物へのあたたかな想いから生まれた秋川牧園の食材を試した感想をお伝えします。
<秋川牧園のお試しセット>
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■秋川のお肉と冷凍食品セット(冷凍)=税込2400円
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「秋川牧園」の宅配を試してみた。冷凍食品も合成添加物不使用だから新米ママにもオススメ!はしもと ゆふこ女性誌の編集者を経て、ママ向けの雑誌、広告、Webメディアを中心に活動するフリーランスの編集・ライターに。趣味は断捨離。
mottoでは、ママと子どもにおすすめのナチュラルな商品を中心に、自分が試して良かったものだけを厳選してご紹介します♪motto
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