女性の体に優しい布ナプキンの使い方と洗い方|生理痛軽減、ニオイも気にならない!?
みなさんこんにちは、ライターのayakoです!
突然ですが、みなさん布ナプキンって使ったことありますか?
体に良さそう、快適そう、でも洗うのが大変そう…など一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
毎月紙ナプキンを使っていると、いきなり布ナプキンに切り替えるのはハードルが高いな、と感じてしまう方が多いのも事実です。
わたしもそんな1人でしたが、生理用ナプキンが与える、女性の身体への影響について知り、考えた結果、布ナプキンを使うことを選びました。
今回は、布ナプキンが気になっているけど踏み出せない女性へのきっかけになればと、まとめてみました。
目次
布ナプキンの良さって?
生理用紙ナプキンが与える身体への影響を知ることで、生理用品の選び方を変えようと意識する方も多いようです。
筆者も、今までは生理時の不調は当たり前にあるもので、普段使っている生理用ナプキンがどんなものか知ろうともせず使っていましたが自分の身体を守るためにも布ナプキンを選ぶことにしました。
布ナプキンとは、オーガニックコットン・リネン・絹などの天然素材で出来ているナプキンのことを指します。
天然の素材の特徴は、通気性がよく体温に合わせて温度調節をしてくれるので、温かい着け心地で快適な使用感となります。
紙ナプキンで感じるようなムレなどの不快感、においなどは、布ナプキンにするとほとんど気にならなくなります。
経血量が少なければ、日中取り替えなくても問題ないです。
布ナプキンを実際に使ってみた感想
筆者の体感となりますが、布ナプキンを使い始めて、紙ナプキン使用時の生理痛や不快感がほとんど気にならなくなりました。
もともと生理痛は軽い体質ですが、紙ナプキンをつけてる時のかゆみや、皮膚が剥がれそうな痛さを感じることがなくなりました。
また、布ナプキンは自分で手洗いするため、汚さないためにもなるべくトイレで経血を出したいと意識するようになったので、ナプキンに吸収される経血量が減りました。
だらだらと続いていた生理の日数も短くなり、1週間以内でスパッと終わるようになりました。
布ナプキンを使い続けている方だと、3,4日で生理が終わる方も多いようですよ。
使い始めて数ヶ月ですが、自分で自分の身体をコントロール出来るんだ!と嬉しくなり、また自分の体調の変化にも気付きやすいので、以前より生理が楽しみに感じています。
素材の選び方
デリケートな部分で使用するため、天然素材のものを是非選んでほしいと思います。
素材別の特徴を以下まとめてみました。
コットン
今や多くのオーガニックコットン生地が販売されており、天然素材の中でも一番身近な素材といえるコットン。
吸水性に優れており、余分な湿気を放出する特徴もあるので通気性のよい快適な状態を保てます。
リネン
吸水性と速乾性に優れており、夏によく登場する麻の素材。
空気を通しやすいリネン素材は体温に合わせて温度調節が可能なため、夏だけではなく一年中快適に使える素材です。
通気性の良さから、さらっと下使い心地となり、また汚れ落ちも良いので洗濯を簡単に済ませたい方におすすめです。
シルク
贅沢な素材のイメージが強いシルクですが、素肌に触れるインナーなどの素材として大変おすすめです。
シルクは主にたんぱく質でできており、肌と近い成分のアミノ酸を約20種類を含むため体に優しい天然素材です。
吸水性や保湿性に優れており、毒素の排泄効果もあるとされているため、冷え取り健康法でも人気の素材となります。
布ナプキンの素材を選ぶ際に注意してほしいことは、化学染料で染めていないものを選ぶことです。
せっかく身体のことを考えて布ナプキンを使い始めても、化学染料でカラフルにコーティングされたナプキンを使用することは、化学物質を経皮吸収してしまうこととなります。
そういった商品を使うと「布ナプキンを使っても生理痛も良くならないし不調を感じるままだった」という結果となり、紙ナプキンに戻してしまう方も多いと聞きます。
選ぶ際は天然素材のものを選ぶようにしましょう。
布ナプキンの使用法
まずは家で過ごす日、経血量が少ない日から
初めて使う方やモレが気になる方は、経血量が少ない日や家で過ごす日に使用してみてください。
布ナプキンを使用する時は、サニタリーショーツではなく綿素材のショーツとセットで使うのがおすすめです。
サニタリーショーツは防水加工がされているため、せっかく通気性のよい布ナプキンを使用しても、ショーツ自体がムレを引き起こしてしまいます。
布ナプキンの使用法としては、紙ナプキンと同じように下着にのせて使用しますが、粘着テープなどが付いていないため、便座に座る際はちょっと注意が必要です。
布ナプキンがトイレにポチャッと落ちてしまうことがありますので、衣服の着脱の際は布ナプキンを落とさないよう意識してみてください。
心配な方はボタン付きやホルダーで固定されるタイプを選んでみてくださいね。
外出時でも、自由にトイレに行ける場合はぜひ布ナプキンを試してみてください。
「経血が出そうだな」というタイミングで膣をキュッと締めて、トイレで経血を出す経血コントロールも実践できます。
立ち仕事などでトイレに行くタイミングが限られている方は、厚手の布ナプキンにパットを重ねたり、吸収体として紙ナプキンを併用する方法もアリです。
無理のない範囲で使用してくださいね。
どうしてもモレが気になる方は、経血量の少ない日やお休みの日に使用して、布ナプキンの使い心地・経血量を確認しながら少しずつ取り入れてみてください。
慣れてくると経血量、布ナプキンの吸収具合、取り替えるタイミングなどが分かってきますよ。
コットンをはじめとする天然素材の繊維は非常に吸収力に優れており、筆者も実際に使用して驚きました。
すーっと中心に吸収されていき、どのくらいの量の経血が出ているのか、体感で分かるようになります。
長時間取り替えないと下着まで漏れそうになることはありますが、それは紙ナプキンでも同じことですよね。
また、紙ナプキン使用時のツンとするようなニオイは化学物質の成分が原因といわれています。
布ナプキンは通気性がよく、紙ナプキン使用時に気になるニオイがしないため、こちらも実際に試して実感してみてください。
使用時のボトムスはスカートが◎
布ナプキン使用時のボトムス選びも悩みどころかと思います。
ヒップラインが出るタイトなボトムスを着用する時は、薄手タイプの布ナプキンをおすすめします。
量が多い日など、厚手の布ナプキンを使用する時は、体のラインが出ないパンツまたはスカートをおすすめします。
スカート着用時は、布ナプキンとショーツの間に隙間ができるとズレやすくなってしまうので、レギンスやタイツなどをスカートの下に1枚着用すると良いですよ。
あまり強く締め付けるようなストッキング等は避けるようにしましょう。
布ナプキンの種類
布ナプキンには以下のように何種類かあって、経血量によって使い分けます。
ホルダー+パッドタイプ
ホルダーの上にパッドをのせて使います。
ホルダーはボタンがついていて下着に固定できます。
吸収体のパッドは交換出来ますし、量が多いときは何枚か重ねたり、ホルダーの裏面にもう1枚パッドを入れたり、様々な使い方ができます。
ハンカチタイプ
自由に折り畳んで使えるハンカチタイプは折り方次第で色々な使い方ができますし、洗濯後に乾かす際もナプキンとわかりにくい形で人気の形。
基本は三つ折りで使いますが、汚れたら折り方を変えて何度も使えます。
薄手のハンカチタイプはパッドの代わりにホルダーに装着することもできますし、厚手タイプを台形に折ると夜用ナプキンとして使用できますし、使い方はいろいろ。
筆者も愛用していて、経血量の多い日でも、厚手のハンカチタイプ1枚で日中過ごせてしまいます。
ライナータイプ
軽い日やおりのもの用の薄い布ナプキン。
生理日以外でも、子宮を温めるためのライナーとして使用できます。
布ナプキン初心者の方は、ライナータイプの下に紙ナプキンを重ねて併用することで、モレが気にならず使いやすいですよ。
布ナプキンは、様々な形・柄のものがでているのでお気に入りを見つけるのも楽しいですよ。
また、実際使用するにあたり、お手入れ方法について気になる方は多いのではないでしょうか。
筆者も実践しているお手入れ方法を紹介しますね。
布ナプキンの洗い方
セスキ炭酸ソーでダ予洗い
繰り返し使うためにも、洗剤で洗う前に予洗い(つけ置き)が必要です。
なかなかナプキンを交換できない時など、時間が経った経血は乾燥して固まります。
そのような場合はセスキ炭酸ソーダを汚れた部分にかけてから水に浸します。
セスキ炭酸ソーダとは、重曹のように汚れ落ちに優れたアルカリ剤で、100円ショップや薬局に売っています。
重曹よりも粒子が細かいため汚れが落ちやすいです。
汚れ具合にもよりますが、数時間〜半日ほどつけ置きをすると良いといいます。
しかし筆者は家にスペースもなく、布ナプキンのストックもあまりないため、帰宅後30分〜1時間ほどセスキ炭酸ソーダを含ませた水につけ置きをし、水ですすいでいますが、それでも大部分の汚れが落ちますよ。
外出先などでは、セスキ炭酸ソーダをまぜた水をスプレータイプの容器に入れ、ジップ付きビニール袋と一緒に持ち運んでいます。
汚れたナプキンにスプレーを吹きかけ、ビニール袋に入れて持ち帰ります。
トイレの個室内でスプレーをシュッと吹きかけ交換していますが、流水音が流れているときにスプレーを使えば、水の音がしているので気になりませんよ!
セスキ炭酸ソーダ水を吹きかけておくだけで汚れが落ちやすくなるので、予洗いが楽になります^^
*すべて100円ショップで揃うお手入れセットです。
洗剤で通常通り洗濯
予洗いで経血を落としたら、通常通りに洗濯をし、乾かします。
洗濯ネットに入れて洗濯機に入れて洗っても良いですし、手洗いしてもOKです。
筆者は、せっかくのオーガニックコットン素材のナプキンなので、オーガニックコットン用の洗濯洗剤で手洗いしています。
経血は熱いお湯ですすぐと固まってしまうので、40度以下のぬるま湯か水で洗うことが望ましいです。
そして、干すときは出来るだけ日光にあてて乾かしましょう。
日光に含まれる紫外線には殺菌作用があるので、菌の増殖を防ぎますよ。
(シルクは縮んでしまう恐れがあるので、風通しの良いところで陰干しししましょう。)
どこで買えるの?
布ナプキンは、オーガニック商品を扱うお店や一部ホームセンターなどで購入することができますが、まだまだ店頭販売しているお店が少ない印象です。
通販だと、HP上に使用方法なども詳しく載っていたり、取り扱い店舗が載っていたりするので、ネット上で少し調べてみることをおすすめします。
以下、オーガニック素材を使用した布ナプキンを扱うブランドをいくつかご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
1995年にできた純オーガニックコットン専門ブランド。
いち早くオーガニックコットンの布ナプキンの販売を始めた老舗ブランドです。
直営店は自由が丘にありますが、オンラインショップもとても充実した作りになっています。
中でも布ナプキンは全国の自然食品店、雑貨店、百貨店などに卸しているため、メイド・イン・アースの商品は目にした方も多いのではないでしょうか。
筆者も、店舗で実際に見比べて商品を購入しました。
ちなみに洗濯用の洗剤はメイド・イン・アースの液体せっけんを使用しています^^
布ナプキン|オーガニックコットン製品・布ナプキンの購入なら【メイド・イン・アース】
東京を中心に店舗を構える布ナプキン専門店レメディガーデン。
布ナプキン・ライナーの品揃えが豊富です。
珍しい薬効草木染めのカラフルな布ナプキンが人気です。
通販サイトも充実しているので、お近くに店舗がない方もチェックしてみてはいかがでしょうか。
また、レメディガーデンの代表取締役の田上玲子さんは布ナプキンについての本も出版されています。
布ナプキン全般について、使い方の応用編なども書かれているので詳しく知りたい方はおすすめです。
オーガニック素材の布ナプキンを扱う通販サイトLINTEN。
100%オーガニックの素材を使いながら、初めて使用する方も安心して使えるように吸水・撥水加工がされたナプキンを販売しています。
ケミカルな加工をしない・化学染料を使わないことを徹底しているので、紙ナプキンの吸水性の良さも兼ね備えた布ナプキンを扱っています。
モレなどが気になる方は、トライアルキットもあるので試してみてはいかがでしょうか。
普段使っている紙ナプキンはどんなものか
紙ナプキンが与える子宮への影響
布に比べて紙ナプキンは吸水性が良く、コンビニ等でも手に入る気軽さ・便利さが特徴なので、布ナプキンのお手入れに時間をかけられない方には重宝されるものです。
しかし、何となく紙ナプキンを選び続けている方には、女性の身体への影響を知ったうえで選んでほしいなと思います。
紙ナプキンは簡単に取り替えられて便利ではありですが、何からできているかご存知でしょうか。
紙ナプキンは石油系の素材でできており、漂白されたポリエステル、ポリプロピレン、吸収剤の高分子ポリマーなどが使用されています。
吸収体である高分子ポリマーは、冷却シートなどにも使用されている素材で、熱を吸収する働きがあります。
現代の不規則な生活習慣は身体を冷えやすくしますが、紙ナプキンを使うことでさらに子宮を冷やしてしまっているのです。
また、デリケートゾーンに直接触れる成分は、皮膚から吸収されたあと腸や肝臓などの臓器を通ないため、ナプキンの有害物質は分解されず直接子宮へ吸収されてしまうこととなります。
子宮の冷えや不快感、痛み等の原因となり、子宮内膜症など婦人科系の病気を引き起こす原因になるとも考えられています。
生理時の身体の不調は仕方のないものだと考えていましたが、普段何気なく使っている生理用ナプキンがどんなものか考える機会って、実はあまりないなと思います。
産婦人科クリニックの先生に布ナプキンを勧められて使い始める方も多いと聞きます。
布ナプキンに替えてみることは、病院に行く前に自分でも試してみることができますね。
経皮吸収について
私たちの身体は、口や鼻から体内に入るものだけでなく、皮膚から吸収されたものも体内に取り込まれています。
これを経皮吸収といいます。
たとえば、シャンプーなどで石油系の化学物質が含まれるものを使うと残留物が体内に残る、などという話を聞きますが、それも頭皮からの経皮吸収による話です。
また、入浴時などに身体を温めると毛穴が開くため、皮膚からの吸収率が通常の10倍ほどになるとの結果もわかっています。
頭皮だけではなく、全身の各部位によって経皮吸収率が違っています。
腕の内側を1倍の吸収率とすると、以下の部位はこんなにも吸収率が違うのです。
・ 頭皮 3,5倍
・脇 3,6倍
・あご13倍
・背中17倍
・性器 42倍
身体の中で、性器の経皮吸収率がダントツで高いのがわかりますね。
皮膚は、直接触れるものの成分を吸収しています。皆さん、どんな素材ものもを身につけているでしょうか。
また、下着や肌着だけでなくスキンケア商品など肌に直接塗布するものも、皮膚から体内に吸収されるため、成分に気をつけたいところですね。
経血コントロール/膣を引き締める筋肉
布ナプキンを使う際に是非実践してほしい、経血コントロールについてもお伝えします。
聞きなれない単語ですが、経血コントロールとは、生理時に経血を出すタイミングを、自分の身体でコントロールすることです。
そんなことできるの? とびっくりするかもしれませんが、着物を着ていた頃の昔の日本人女性は下着を着用していなかったので、経血をためてから出す、という経血コントロールを実践していました。
よくよく考えてみると、尿や便だって自分の意思で身体をコントロールして、トイレで排泄しますよね。
本来ならば、女性の身体って膣の筋肉をコントロールして経血の排泄ができるんです。
現代では生理用ナプキンが経血を吸収してくれるので、いわゆる垂れ流し状態なのです。
経血コントロールを実践すると、ナプキンが汚れにくく使用枚数が減りますし生理が楽に感じますよ。
最初は、こまめにトイレに行って出すなど、自分の身体と相談しながら実践してみてくださいね。
現代女性は筋肉量が少なくなりがちなので、骨盤の底で膀胱や子宮を支える「骨盤底筋群」という筋肉が弱っている方も多く、尿漏れ等の症状もよくみられます。
この筋肉によって尿道・膣・肛門を締めたりゆるめたりできるのです。
通常、尿漏れなどの骨盤底筋群の衰えは産後にみられる症状ですが、最近では運動不足のため筋力が低下している20〜30代女性にもみられます。
お風呂上がりに膣からお湯がポタポタ流れてくるなど、膣がゆるんでいるサインになります。
心当たりのある方もいるのでは……?
膣を子宮に向けてキューッと締めたり、ゆるめたりする筋力トレーニングを「膣トレ」などと呼びますよね。
座っても立ってもどこでも実践できるので、生理時期以外でも意識的に行ってみてください。
本や雑誌などでもたくさん特集されているので、気になった方は是非調べてみてくださいね。
生理が楽しみになるように
生理期間は心も身体も調子が悪くなりがちなので、生理を憂鬱に感じる方も多いのではないでしょうか。
毎月起きる身体の変化を前向きに楽しみ、快適に過ごせたらとても嬉しいですよね。
無理のない範囲で少しずつ身体に優しい素材を取り入れて、心と身体の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか♡
女性の身体について、もっと詳しく知りたい方は以下の本がおすすめですのでよかったら参考にしてみてくださいね。
排経美人のすすめ―自分にやさしく地球にやさしい月経血コントロール(DVD付)
筆者は、こちらを読んで布ナプキンに切り替えました。
紙ナプキンが与える身体への影響、布ナプキンがオススメの理由、経血コントロールのための膣のトレーニングなど、女性なら知っておきたい情報がたくさん書かれています。
興味のある方は是非読んでみてくださいね。
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